ニューヨーク市警察は9日、パトロール中の私服警官に対して、「国へ帰れ」などの反アジア人的な暴言を浴びせた男を逮捕した。
ニューヨークポスト紙によると、午後4時半ごろミッドタウンのペンステーション付近で、男が私服警官に近づき「中国へ帰れ!さもなけば、墓場行きだ」となじり、「小便をかけ、顔を傷つけるぞ」と脅したという。私服警官は、応援を要請し、その場で男を逮捕した。
男の名はジュヴィアン・ロドリゲス(Juvian Rodriguez)容疑者(35)。嫌がらせやヘイトクライムの罪で起訴された。ロドリゲス容疑者には、麻薬や暴行など過去に20回以上の逮捕歴があるという。
パンデミック後、アジア人を標的としたヘイトクライムが増加している。今年はこれまでに37件報告されている。昨年同時期は0件だった。
NYPDのダーモット・シエイ警察委員長は2週間前、私服警官の配備を増加すると発表していた。
アジア人へのヘイトクライムの逮捕に繋がったのは、今回が2回目。先日はマンハッタンのチャイナタウンで、ネイルサロンのスタッフや私服警官に差別発言をした女性が、現行犯逮捕された。