アウトドアブランド「ザ・ノース・フェイス」が、キャンペーンにドラァグクイーンを起用したことで、保守派の議員からボイコットを求める声が上がった。
ノースフェイスは24日、「サマー・オブ・プライド」キャンペーンを開始。レインボーカラーのドレスを着たパティ・ゴニアが「ハイキングやコミュニティ、アート、レズビアンなど全てが揃ったイベントに”カムアウト”して」と呼びかけた。ウェブサイトでは、子供服を含むプライド・コレクションが販売されている。
コロラド州から選出された共和党のローレン・ボーバート下院議員は、自身のSNSに「これらの不快な企業のウォーク・マーケティング部門に、米国は退廃した国家ではないと、何度説明すればわかるのか?」と投稿。
トランスジェンダーのインフルエンサー、ディラン・マルヴェイニーをSNS広告に起用したビールブランドの「バドライト」や、子供用のLGBTQコレクションを発売した小売店「ターゲット」を引き合いに出しつつ、ノースフェイスは同様のことを体験したいと考えていると指摘。
「ノースフェイスを着用するのは、バドライトを飲むのと同様、恥ずべきことだとしてあげましょう!」と支持者にボイコットを訴えた。
Well, I guess North Face wanted to get a taste of what conservatives did to Bud Light and Target.
— Lauren Boebert (@laurenboebert) May 25, 2023
How many times do we have to explain to the woke marketing departments at these disgusting companies that America is not a nation of degenerates?
It’s time to boycott ANY product…
ボイコットの呼びかけは、ノースフェイスの親会社VFコーポレーションの傘下にあるVANSやSupreme、ティンバーランドなどにも拡大している。
Can anyone explain how the heck this ad helps @thenorthface sell outdoor clothes? They’re screaming at you to not buy their products if this violates your values. Accept their challenge. The North Face is owned by the VF Corporation which also owns Supreme, Vans, and Timberland. pic.twitter.com/9RwVljsa9N
— Robby Starbuck (@robbystarbuck) May 24, 2023
ターゲットは「計画見直し」
ターゲットでは、子供向けのLGBTQコレクションを巡り、店内が荒らされるなどの騒動が起きた。
同社のブライアン・コーネルCEOは23日、従業員の安全確保を理由に、一部の商品を取り下げるなど、6月のプライド月間に関するキャンペーンの「計画を調整する」と発表している。
これに対し、カリフォルニア州のギャビン・ニューサム知事が「LGBTQコミュニティを過激派に売り渡した」と非難するなど、リベラル派からの反発を招いている。