米議員 ノースフェイスのプライドキャンペーン巡り、不買呼びかけ

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アウトドアブランド「ザ・ノース・フェイス」が、キャンペーンにドラァグクイーンを起用したことで、保守派の議員からボイコットを求める声が上がった。

ノースフェイスは24日、「サマー・オブ・プライド」キャンペーンを開始。レインボーカラーのドレスを着たパティ・ゴニアが「ハイキングやコミュニティ、アート、レズビアンなど全てが揃ったイベントに”カムアウト”して」と呼びかけた。ウェブサイトでは、子供服を含むプライド・コレクションが販売されている。

コロラド州から選出された共和党のローレン・ボーバート下院議員は、自身のSNSに「これらの不快な企業のウォーク・マーケティング部門に、米国は退廃した国家ではないと、何度説明すればわかるのか?」と投稿。

トランスジェンダーのインフルエンサー、ディラン・マルヴェイニーをSNS広告に起用したビールブランドの「バドライト」や、子供用のLGBTQコレクションを発売した小売店「ターゲット」を引き合いに出しつつ、ノースフェイスは同様のことを体験したいと考えていると指摘。

「ノースフェイスを着用するのは、バドライトを飲むのと同様、恥ずべきことだとしてあげましょう!」と支持者にボイコットを訴えた。

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ボイコットの呼びかけは、ノースフェイスの親会社VFコーポレーションの傘下にあるVANSやSupreme、ティンバーランドなどにも拡大している。

ターゲットは「計画見直し」

ターゲットでは、子供向けのLGBTQコレクションを巡り、店内が荒らされるなどの騒動が起きた。

同社のブライアン・コーネルCEOは23日、従業員の安全確保を理由に、一部の商品を取り下げるなど、6月のプライド月間に関するキャンペーンの「計画を調整する」と発表している。

これに対し、カリフォルニア州のギャビン・ニューサム知事が「LGBTQコミュニティを過激派に売り渡した」と非難するなど、リベラル派からの反発を招いている。