悩み多きチャールズ英国王、弟アンドルー王子に激怒していた

72

戴冠式という歴史的なイベントが目前に迫ったチャールズ国王だが、弟アンドルー王子の住まいを巡って、怒りを爆発させたという。

アンドルー王子は昨年、ジェフリー・エプスタイン事件の告発者で、未成年時に王子から性的暴行を受けたとする米国人女性から損害賠償を求める訴訟を提訴された後、公務から引退している。

今年2月、国王は王子に、ウィンザー城の敷地内にある邸宅「ロイヤル・ロッジ」からの立ち退きを求め、代わりに近くの「フロッグモア・コテージ」に移るよう提案があったと伝えられた。

フロッグモア・コテージは、故エリザベス女王が、ヘンリー王子とメーガン妃に結婚祝いとして贈った邸宅だった。国王は今年に入り、カリフォルニア州に暮らす二人に対して、残されていた私物を撤去するよう求めていた。

王室関係者がPage Sixに話したところによると、アンドルー王子は、30ベッドルームあるロイヤル・ロッジは「王室のシニアメンバーのシンボル」とみなしており、退去することを拒んでいるという。

Advertisement

同関係者はまた、「2人の関係が、これほど悪化したことはない」とも説明。戴冠式を前に勃発した家族内の「予想もしないリアルな戦いに、(国王は)ウンザリし、激怒した」と明かした。

これとは別に、アンドルー王子に関する著書「プリンス・アンドルー: エプスタインとマクスウェル、ザ・パレス」を執筆中のナイジェル・ホーソーン氏は、兄弟の関係は「決して容易いものではなく、いつも競っていた」と指摘している。

国王は、王室のスリム化を方針として掲げている。ホーソーン氏によると、アンドルー王子には蓄えがほとんどなく、資金は富裕層の事業家に依存している。同氏は、ロイヤル・ロッジの生活を維持できない場合、退去せざるを得ないとの見解を示し、国王が「予算をさらに削減することで、アンドルー王子に圧をかけるだろう」と話した。

ヘンリー王子も悩みの種

ちなみにもう一人の”スペア”で、戴冠式の参加の行方に注目が集まっていたヘンリー王子に関して、王室は12日、王子のみが戴冠式に参列し、メーガン妃と2人の子供たちはカリフォルニアに留まると明らかにした。王子夫妻は、今月3日の回答期限を過ぎても出欠の意向を明らかにせず、王室の「頭痛の種」になっていたと伝えられていた。