俳優のエリオット・ペイジ、トランスジェンダーを公表

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俳優エリオット・ペイジ(Elliot Page)氏が1日、トランスジェンダーであることを公表した。元の名はエレンだが、新たな名前は「エリオット」で、ジェンダーを示す代名詞は、he/theyになると述べた。

ペイジ氏は、2007年公開の映画『JUNO/ジュノ』でアカデミー主演女優賞にノミネートされ、注目を浴びた。Netflixの『アンブレラ・アカデミー』(The Umbrella Academy)に出演している。

同氏は声明で「自己受容の過程で、支援してくれた人々」への多大な感謝を述べ、その素晴らしさを語り尽くせないと語った。

一方で「幸せを感じ、特権があるのは理解しているが、本当は侵襲やヘイト、”笑い者”、暴力を恐れている」と心境を語った。

また「2020年だけで、少なくとも40人のトランスジェンダーが殺害され、その大半は黒人とラテン系」であることや、「40%のトランスジェンダーの成人が自殺を試みたことがある」とトランスジェンダーが置かれている状況を説明。「トランスジェンダーのヘルスケアを犯罪化したり、存在する権利を否定する」政治家や、「敵意を吐き出す」人々に責任があると非難した。

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これまでに多くのトランスジェンダーのコミュニティから、惜しみない刺激を受けたと述べ、「嫌がらせや自己嫌悪、虐待、暴力の脅威に日々悩んでいるトランスジェンダーの人々に、あなたに会って、あなたを愛したい。この世界をより良くするために、出来ることは全て行いたい」と語った。