ゴールデングローブ賞ノミネート俳優、授賞式「ボイコット」へ

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「ザ・ホエール」(The Whale)で肥満の教師役を好演し、ゴールデン・グローブ賞の主演男優賞(ドラマ部門)にノミネートされたブレンダン・フレイザー(54)だが、来年の授賞式には出席しない計画だという。

フレイザーは、2018年のGQとのインタビューで、ハリウッド外国人記者協会(HFPA)の前会長フィリップ・バーク(89)から性的暴行を受けたと告発している。2003年、ビバリーヒルズホテルの昼食会で、バークがフレイザーのお尻をつかんだ上、指で肛門付近を触った。当時問題は公にされなかったが、代理人がHFPAに謝罪を要求し、後に書面で受け取ったと明かした。

その後の調査でHFPAは、バークは不適切に触れたとしつつも「性的誘惑ではなく、冗談に受け止められることを意図していたという証拠が示された」と結論づけた。

この件で、バーク氏が解任されなかったが、昨年、ブラックライブズマター運動を「人種差別的なヘイトムーブメント」と主張するメールを会員に送っていたことが発覚したことで、会長の座を追われた。

HFPAは近年、多様性や倫理性の欠如から非難を浴びており、NBCは昨年、ゴールデン・グローブ賞の授賞式の放送を見送っている。

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フレイザーは先月、GQに「私はHFPAに敬意を表するよりも、HFPAとの関わり合いは長い」と述べ、授賞式の不参加を表明。「母は私を偽善者として育てなかった」と加えた。

なおダーレン・アロノフスキー監督の「ザ・ホエール」は先週末より米国で上映がスタート。限定作品の中で、今年最高のヒットを記録している。

ゴールデン・グローブ賞の主演男優賞は、フレイザーのほか、オースティン・バトラー(エルヴィス)、ヒュー・ジャックマン(The Son)、ビル・ナイ(生きる LIVING)、ジェレミー・ポープ(The Inspection)がノミネートされた。