俳優アレック・ボールドウィン訴追される可能性、映画「Rust」銃誤射事件

ニューメキシコ州の撮影現場で起きた銃誤射事件に関して、現地の検察当局が、俳優でプロデューサーのアレック・ボールドウィン氏らを訴追する準備をしていることがわかった。

事件が起きたのは昨年10月、サンタフェにある映画「Rust」の撮影現場。ボールドウィン氏がリハーサル中に放った撮影用の銃に、誤って実弾が込められていた。銃弾を受けた撮影監督のハリーナ・ハッチンス氏が死亡し、ジョエル・ソーザ監督が肩を負傷した。

デイリーメールによると、サンタフェ地区検事長のマリー・カーマック・アルトウィズ氏は先月30日、州の財務委員会に、ボールドウィン氏ら4人を訴追するための費用として、63万5,000ドルの予算を求める書類を提出していた。理由について「高給かつ豊富な経験を持つ弁護団に対抗するため」としている。罪状については明らかにしていないが、州の殺人や銃に関する法律に違反した可能性を示しているという。

検事局の求めに対し、州は特別検察官を任命するための費用として、31万7,000ドルの予算を認めた。

引き金を引いていないと主張

ボールドウィン氏はこれまで、アシスタント・ディレクターのデイブ・ホールズ氏が「コールドガン(実弾の入っていない銃)」だと言って、銃を手渡したと主張している。ABCニュースのインタビューでは、銃の「引き金は引いていない」と繰り返し主張した。ハンマー(撃鉄)を下げ、その指を離しただけと状況を説明し、暴発した可能性を示唆していた。

実弾が紛れこんだ経緯については明らかになっていないが、銃は、武器係の責任者ハンナ・グティエレス・リード氏が用意した。

またCNNのインタビューでは、ホールズ氏とリード氏を指し、「すべきことをやらなかった人物が2人いる」と非難。「彼らに刑務所に行ってほしいというわけではないが」としつつ、「2人に責任がある」と明言していた。

なおボールドウィン氏の主張に反して、連邦捜査局(FBI)は、事件の調査報告書で「銃は引き金を引かない限り、発射されることはない」と結論付けたと報じられていた。

なおボールドウィン氏と妻ヒラリアさんの間には今月22日、7人目の子供が生まれたばかり。最近になって、ニューヨーク州の高級住宅地ハンプトンズの邸宅を2,900万ドルで売りに出したとも報じられている。さらに今年初めにも、ニューヨーク州北部にある不動産を53万ドルで売却している。