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ウィル・スミス「平手打ち」は製薬会社の仕込み?陰謀論が拡散

アカデミー賞授賞式でのビンタ事件、通称「平手打ちゲート」をめぐって、早速、さまざまな陰謀論が出回っている。

ウィル・スミスは、プレゼンテーターのクリス・ロックが、女優の妻ジェイダ・ピンケット・スミスに「G.I.ジェーン2を見るのが、待ちきれないよ」とジョークを飛ばしたことに激怒。ステージに歩み出て、ロックに豪快なビンタをお見舞いした。席に戻った後も、Fワードまじりに「妻の名を口にするな!」と罵った。ジェイダは脱毛症を発症したことを公表している。

この騒動を受け、ネットでは、授賞式を後援するファイザーが、米食品医薬品局から脱毛症の治療薬の承認を得ようとして、騒動を仕込んだというトンデモ論が拡散された。

あるユーザーは、「オスカーをスポンサーしたファイザーは、脱毛症に関する”決定的瞬間”を必要としていた。なぜなら、薬が市場に売りに出されるから。平手打ちはでっち上げだ。もしあなたがこの2年間における、製薬会社の明らかな腐敗の目撃者でなければ、馬鹿げた考えだと思うだろう。しかし今では」と、作為的なものだと示唆した。

別のユーザーは「ファイザーが昨夜オスカーをスポンサーし、脱毛症の薬が発売された。ゲームを見ましたか?」とツイート。

このほかにも「ファイザーは脱毛症の薬を扱っている。ウィル・スミスは、妻の頭髪に対するジョークを巡って、騒動を引き起こした。今やみんなが脱毛症を話題にしている。偶然だろうか?そうは思わない」など、”ファイザー説”を支持する投稿が相次いだ。

ファイザーは昨年12月、バイオ製薬アリーナを買収すると発表した。同社は、円形脱⽑症などの⽪膚疾患に有効性が確認されているという治療薬「エトラシモド(Etrasimod)」を開発している。

ちなみにHighsnobietyの記者Jake Silbert氏は、ファイザー以外にもスポンサー企業は多数存在するほか、もしそのような壮大な計画があるとしたら、オスカーの放送にわざわざファイザーのロゴは残さないとして、これらの主張に根拠はないとしている。

ファイザー以外にも、クリス・ロックはビンタをされた際に「フェイス・パッド」を着用しており、平手打ちは、仕組まれたものだったという説も出回った。

あるユーザーは「8k品質の画像」で確認すると、パッドがあると主張。「陰謀論者は、熱狂するだろう」とツイート。

これに対し、Gizmodoは、動画ではパッドは確認できず、フォトショップによる加工か、Reminiのような人工知能アプリを使用した可能性があると説明している。

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