ルール26とは?トランプ氏下院議長案浮上で話題に

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共和党議員の一部でトランプ氏を次期下院議長に選出する動きがあることを受け、ネットではそもそもトランプ氏になる資格があるのかなどの議論が高まっている。

下院では3日にケビン・マッカーシー議長の解任動議の採決が行われ、216-210の僅差で可決した。下院議長が解任されるのは、歴史上初めてだという。

なおトランプ氏が議長への就任に必要な票を共和党議員から獲得できる可能性は極めて低いとみられている。

ルール26とは

憲法では、議長が現職議員であることを必要としていない。単に「下院は議長およびその他の職員を任命する」と記されている。

ただしX(旧ツイッター)では、トランプ氏は今期の下院共和党で定められた26番目のルールによって議長に就くことはできないとの指摘が相次いでいる。

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ルール26には、共和党指導部のメンバーは2年以上の実刑が科される可能性のある重罪で起訴された場合、退任しなければならないとある。

下院議長はルール2によって、院内幹事らとともに共和党指導部の一員であると定められている。

トランプ氏は現在、連邦レベルと地方行政レベルで合わせて4度起訴されている。罪状の数は91件に達しており、理論上は、刑期は2年の規定のはるか上を行く700年を超える可能性もある。

なお過半数の賛成でルール変更をすることも可能とされるが、下院議長の解任と同様、会期途中のそうした動きは極めて稀だという。

現在のところ、トロイ・ネールズ議員(テキサス)がトランプ氏を下院議長に指名する計画を発表したほか、、マージョリー・テイラー・グリーン議員(ジョージア)、グレグ・ステューブ議員(フロリダ)もトランプ議長案への支持を表明している。

トランプ氏は、4日に記者団から質問を受けると、「下院議長について、大勢が私に電話をかけてきた」とした上で、「私が言えるのは、国家と共和党、国民にとって最善のことなら私は何でもするということだ」と、指名があった場合には受け入れる可能性を示した。