口答えは禁物!イーロン・マスクの仕事ぶりを元従業員が暴露

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世界一の富豪に上り詰め、最近はツイッター買収劇で世間を騒がせているテスラのCEO、イーロン・マスク。職場では「集中力は高いが社員とは滅多に交流せず、ビジョンが合わないと容赦なくクビを切る」といったワンマンぶりを発揮しているという。元従業員がポッドキャストチャンネル「The Iced Coffee Hour」で明かした。ニューヨークポスト紙が伝えた。

従業員だからこそ知り得たマスク氏の素顔について語ったのはカール・メドロックさん。リーマンショック後の大不況真っ只中だった2009年にテスラに入社し、地域営業を統括するテリトリーマネージャーを務めた。

愛情深い「グッドガイ」なパパ

採用面接では、マスク氏も面接官の一人として加わり、すでに自動車業界で営業経験を積み技術者としての経験もあったメドロックさんに、顧客対応やその他の実務経験について、細かく質問を重ねてきたという。

意地の悪さはなく、基本的にマスク氏は「グッドガイ(良い人)」な印象だったという。メドロックさんは「驚くほど頭が良いので、ある意味威圧感がある」としたうえで、「子供たちや家族に愛情深い良い父親」だとし、その点ではざっくばらんな性格で「私たちは雑談を楽しみ、その結果採用された」と語った。

ワーカホリックでワンマン

一方で、仕事となるとマスク氏は必要以上に従業員と交流することはなく、「全く社交的ではなかった」という。まだ駆け出しのころのテスラの舵取りにあたるマスク氏は「非常に規律正しかった」とも振り返った。

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家に帰らずオフィスで寝るなどと、たびたびそのワーカホリックぶりを噂されるマスク氏だが、メドロックさんもそれを目の当たりにした。

「一度、机に突っ伏して寝ていたのを実際に見た。写真は消してしまったが」と、写真にも収めたことを暴露。「今思うととっておけば良かったけれど、マスク氏に敬意を表して削除した。撮影した瞬間『大変だ。バレたらクビだ』と思ったよ」語った。

メドロックさんはまた、人の能力を見極めるマスク氏の才能を認めつつ、その反面、自分の考えにそぐわない相手を見限るのもはやいと説明。「イーロンから事細かに指摘を受けるようになったら、恐らく先はない。彼は自分が気に入った人材には好きにさせる。彼自身賢いが、賢い人材の扱い方もよく分かっている」と話した。

ボスとの言い争いは禁物のようだ。「イーロンが会議の終わりに立ち上がって『これが我々の目指す道だ』と言ったら、自分も椅子から立って、その道に従った方が無難だ。彼は逆らう人間を相手にするタイプじゃない。単純に手放すだけ」と、マスク氏のリーダーシップのスタイルについて語った。