米、地対空ミサイル「パトリオット」を初供与、ゼレンスキー氏訪米に合わせ発表か

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バイデン政権は、ウクライナに対して新たに18億ドルの追加軍事支援を決定した。AP通信が、当局者の話として伝えた。

今回の支援には、初めて地対空ミサイルシステム「パトリオット」が含まれる。正式な発表は、ゼレンスキー氏が訪米を予定する明日に行うという。

国防総省の備蓄から10億ドル分の兵器を供与し、残りの8億ドルは、ウクライナ安全保障支援イニシアチブ基金を通じた支援になるという。先月発表された、地対空ミサイルシステム「NASAMS」の調達に関する米防衛大手レイセオン社との契約でも、同財源が当てられている。

パトリオットは、西側が提供する防空ミサイルとして、最も高性能な兵器とされ、先週、米政府が供与の最終調整に入ったと報じられた。この一方、ロシア外務省は、供与を挑発的な行為とみなし、輸送人員らはロシア軍による正式な標的になりうると警告している。

AP通信によると、パトリオット一式には通常、4発のミサイルを装填可能なランチャーが8台含まれる。さらにシステム全体には、位相段列レーダーとコントロールステーション、コンピューター、発電機が含まれ、保守と運用に90人の人員が必要になる。ただし、発射そのものは、兵士3人で可能だという。

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ウクライナの兵士をトレーニングするのに数週間を要するといい、ウクライナ国内に到着する時期は明らかではない。なおトレーニングは、ドイツのグラーフェンヴェーアにある米軍基地で実施される見込みだという。

支援にはこのほか、爆弾に「精密ナビゲーションシステム」を加える装置JDAM(統合直接攻撃弾キット)、高機動ロケット砲システム「ハイマース」の砲弾、数千の大砲と迫撃砲弾、トラック、高速対レーダーミサイル(HARMs)が含まれるという。

ゼレンスキー大統領が訪米

20日午後、翌日のゼレンスキー大統領のワシントン訪問の予定が複数メディアによって報じられた。ゼレンスキー氏の外国訪問は、ロシアによる侵攻以来初めて。

FOXニュースによると、ゼレンスキー氏は議員らに演説する予定で、支援に感謝を述べるとともに、追加支援の必要性を訴える見込みだという。議会では今週、1兆7,000億ドルの歳出法案の可決を急いでおり、この中には、ウクライナに対する追加支援450億ドルが盛り込まれている。