MAGAが猛反発、トランプ氏 ヘイリー氏を副大統領候補に検討?

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トランプ前大統領は、ライバル候補のニッキー・ヘイリー氏をランニングメイトに選ぶ案について、周囲に意見を求めたという。

ヘイリー氏は、1月に予備選が行われるニューハンプシャーの最新の世論調査でトランプ氏に4ポイント差に迫るなど、ここにきて支持率が急上昇している。

ポリティコが情報筋の話として伝えたところでは、ヘイリー氏の台頭に注目したトランプ氏は、選挙陣営外の人々に「ニッキーはどう思う?」と印象を尋ねていたという。

トランプ・ヘイリー案は、共和党内からも上がっている。

10月に下院議長を解任させられたケビン・マッカーシー議員(共和党、カリフォルニア)は先月、ニューヨークタイムズ主催の「DealBook Summit」で、共和党の反トランプ票と無党派層を取り込むために、ヘイリー氏を選ぶべきとの考えを語った

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ただし、トランプ氏の支持基盤はヘイリー氏の副大統領案に強く反発している。

スティーブ・バノン元大統領戦略官は、同サイトの取材に、ヘイリー氏が使いまわしているのは「時代遅れの共和党の主張」で「Foxニュースが浄化した新自由主義、ネオコン政策」だと指摘。MAGAにとっては受け入れられないと否定した。

長男のトランプ・ジュニア氏は今月、ニューズマックスのインタビューで、ヘイリー氏には副大統領になってほしくないとキッパリ。「彼女から得られるものといえば、終わりなき戦争と、ドナルド・トランプを内部から永遠に破壊しようとするチームだけだ」と答えた。

Foxニュースの元司会タッカー・カールソン氏もポッドキャスト番組のインタビューで「できる限り強く反対する」と主張。ヘイリー氏を「有毒」「左派ではないが、最も暗い意味での新自由主義」「オリガルヒの産物」と批判を展開した。

マージョリー・テイラー・グリーン下院議員(ジョージア 共和党)はX(旧ツイッター)で、副大統領どころかトランプ政権のインターンになるだけで「MAGAが反乱を起こす」と警告し、「彼女は、我々が縁を切った共和党のネオコンのエスタブリッシュの残党」と切って捨てた。

ランニングメイトの発表は、夏頃に行われるのが一般的。バイデン大統領がハリス氏の選出を発表したのは2020年8月11日で、トランプ氏がマイク・ペンス氏を発表したのは7月14日だった。

ちなみに、メラニア夫人はタッカー・カールソン氏を副大統領候補に望んでいるとも報じられている。ただし、カールソン本人は先週開かれた保守派団体「Turning Point USA」の年次会合で、その可能性を否定している。