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トランプ氏 新プライベートジェットを支持者におねだり

先日、飛行機がエンジントラブルに見舞われ、緊急着陸したと報じられたばかりのトランプ前大統領。新たなプライベートジェット機を調達するため、支持者に寄付を呼びかけていることがわかった。The Hillが伝えた。

トランプ氏は今週、自身の政治活動委員会「Save America PAC」を通じて、支援者に「トランプ・フォース・ワンに関するお知らせ」と題したEメールを送信。「過去最高の大統領になる前、私はトランプ・フォース・ワンで全米を飛び回っていた」と前置きした上で、「私の飛行機に関して、重要なお知らせがある。君たちが口外しないことを信じているが、我がチームは、新たなトランプ・フォース・ワンを製造している」と発表した。メールには、新ジェットを見たいかどうかを投票すると、飛行機が離陸するGIFアニメが含まれていたという。

投票すると寄付ページに移動する仕組みになっており、そこで「今すぐ寄付をして、トランプ大統領の声に応えよう」と、募金を勧められるという。

エンジントラブルで緊急着陸

先週土曜日、トランプ氏の乗ったジェット機が、エンジンの不具合を起こし、ニューオーリンズ国際空港に緊急着陸するできごとがあった。Politicoによると、この日、トランプ氏はニューオーリンズのフォー・シーズンズ・ホテルを訪れ、共和党全国委員会の大口寄付者を招いたイベントでスピーチを行った。トラブルに見舞われたのは、自宅のあるフロリダのパームビーチに戻る途中で、離陸後20〜30分後のことだったという。

機体は自身のものではなく、「ダッソー ファルコン 900」と呼ばれるビジネスジェットで、寄付者の1人が、この日のために手配したものだった。トランプ氏のほかに、シークレットサービス、サポートスタッフ、顧問らが搭乗していたという。

今のプライベートジェットはお払い箱?

機体側面に「TRUMP」の文字が大きく描かれたトランプ氏のプライベートジェット(ボーイング757型機)について、CNNは昨年、ニューヨーク州のオレンジ郡の空港にあり、飛べない状態だと伝えていた。片方のエンジンにカバーがかけられ、もう一つは欠如していたという。

機体は1991年に完成したもので、デンマークのスターリング航空が使用した後、マイクロソフトの共同創業者の故ポール・アレン氏へとわたり、トランプ氏が購入したのは2010年だった。

トランプ氏ご自慢の飛行機で、トランプ家の家紋の金刺繍が入った高級皮張りのシートに、マスターベッドルーム、ダイニンググループ、ゲストルーム、シアタールームを完備。200人乗りのところを43人用へと改装しており、シートのバックルやバスルームのシンクなど、至る所に24カラットのゴールプレートが使用されているという。

再び飛行させるためには、数十万ドルがかかるという。さらに、ある情報筋はCNNに「エンジンが古く、部品の調達が年々難しくなっていることから、運行コストが著しく上昇している」と指摘している。航空会社の多くは757型機をリタイアさせ、費用効果の高いモデルに変えているという。

なお、大統領退任後は、小型のビジネスジェット(セスナサイテーションX)を使用していると伝えられているが、元ホワイトハウス関係者は、トランプ氏の好みではないと語っている。

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