密告者は誰?FBI家宅捜索 疑いの目はトランプファミリーに

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トランプ前大統領のフロリダの住宅兼リゾート施設マールアラーゴの家宅捜索について、側近らは、トランプ氏の家族メンバーに密告者がいるのではないかと疑っているという。

英紙ガーディアンが複数の情報筋の話として伝えたところでは、当初はトランプ氏の元付き人だったニコラス・ルナ氏やホワイトハウス大統領執務室の運営責任者だったモリー・マイケル氏が疑われたという。

しかし先週中旬、FBIが捜索対象とした部屋の位置を正確に把握していたことから、焦点はリゾート施設の従業員に拡大。さらに週末にかけて、疑心暗鬼は最高潮に達し、家族メンバーを含むこれまで疑われていなかった人物にまで広がっていった。

きっかけは、押収品にレザー製の箱が含まれていたことや、捜査官らが金庫の場所をあらかじめ知っていたことだという。

FBIは8日に行った家宅捜索で十数箱を押収した。その後、司法省が公開した捜索令状からは、スパイ活動法違反など複数の違法行為の可能性が検討されていることや、押収品目に「トップシークレット」「機密文書」に分類される資料が含まれていることが判明した。

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現在、捜索の根拠を示すために令状と共に裁判所に提出された宣誓証言書の公開の是非に注目が集まっているが、司法省は今後の捜査に支障をきたすほか、証人から将来協力を得ることや捜査官らの安全性に関わる問題を挙げ、公開に反対の意を示している。

ちなみにトランプ氏の姪メアリー氏は、内通者は長女イバンカ氏の夫ジャレッド・クシュナー氏の可能性を指摘している。

メアリー氏は12日のラジオ番組で「これらの資料にアクセスできるのは誰かという点から始めなければならない」と話した上で、「ジャレッドが20億ドルを獲得したことについて、厳しい目を向けなければならない」と、クシュナー氏が新たに立ち上げた投資会社がサウジ皇太子から多額の資金提供を受けた点に言及。「なぜクシュナーが沈黙しているのかも、厳しく見る必要がある」と続け、トラブルから脱出または遠ざけるために、トランプ氏をタレ込むほどの大ごとに関与しているのは、「ジャレッドの立場にいる誰かさんだと思う」と語った。