スーザン・サランドン 殉職した警察官の葬儀を「ファシスト」と批判

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女優のスーザン・サランドン(Susan Sarandon)(75)は2日、ニューヨーク市の警察官の葬儀を「ファシスト」のようだと批判するミームをシェアし、警察官が不要な証拠だと、警察廃止論を主張した。

先月21日、ハーレムで家庭内暴力の通報を受け、対応にあたった警官2人が、部屋から飛び出した男に銃で撃たれ、死亡した

殉職したのは、ジェイソン・リベラ(Jason Rivera)氏 (22)と、ウィルバート・モラ(Wilbert Mora)氏(27)。リベラ氏は、事件直後に死亡が確認された。モラ氏は重体となっていたが、25日に他界した。ニューヨーク市警察によると、モラ氏は生前、臓器提供の意思を示しており、5人に臓器が提供された。

なお犯人のラショーン・マクニール容疑者(47)も、警官に銃で撃たれ、24日に死亡した。

葬儀は28日と、2月2日の午前中、ミッドタウンにあるセントパトリック大聖堂で執り行われ、大勢の警察官や消防隊員らが参列した。

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スーザン・サランドンがシェアしたのは、警察官に埋め尽くされた5番街の写真に、ハッシュタグ「#abolishthepolice」と、「ファシズムとはこのようなものだと、子どもたちに伝えよう」とキャプションが付いたツイート。これに「これらの警察がその日の犯罪に不要なのであれば、どの日でもいらないのでは?」と皮肉のメッセージが加えられている。

画像は、モラ氏の葬儀の前日に投稿された。

「アボリッシュ・ザ・ポリス」は、警察部門の予算を削減し、他のソーシャルサービス部門への再分配を求める「デファンド・ザ・ポリス」が発展したもので、警察部門の解体を求める運動。2020年のジョージ・フロイド氏殺害事件をきっかけに広がった「ブラック・ライブズ・マター」ムーブメントと共に拡大した。

スーザン・サランドンのツイートに、警察擁護派からは「敬意を示せ」などの批判や、「葬儀に参列したのは非番の警察官だ」などの反論が寄せられている。

ニューヨーク市警察の組合は「これが特権というものだ。裕福な女優が、空想の中で、英雄をあざけり、コミュニティと戦う警官を軽視した」と非難。スーザン・サランドンは「別の惑星の住民だ」と述べ、今は市が団結する時だと訴えた。

ニューヨーク州知事候補に名乗りを上げているリー・ゼルディン(Lee Zeldin)上院議員(共和党)は、「あなたは、怒りやウォーク、リベラル、犯罪支持者、アンチ・ロー&オーダーのイメージキャラクターとなった。おめでとう!」とツイート。

なおスーザン・サランドンは、これまでにも警察官やトランプ政権に対する抗議集会に参加している。デイリーメールによると、2018年、上院議員の建物前で、トランプ政権の移民政策に抗議活動を行ったほか、1999年には、ニューヨーク市警察署の前で、警官に射殺されたAmadou Dialloさんの抗議集会に参加し、逮捕されている。

葬儀に不満表明の市民が解雇

2日に行われた葬儀に集まった警察官(©MashupReporter)

今回の警官の葬儀では、一部の市民もSNSで不満を表明する出来事が、複数報じられている。

女優Jacqueline Guzmanさんは先月28日、TikTokで「市民も毎日、理由なく殺されている」と、葬儀中に道路が封鎖されたことへの不平を投稿。非難を浴び、所属するダンスカンパニーから解雇された。

また、コニーアイランドの数学教師Christopher Flaniganも、ブラックライブズマターの抗議集会で警察車両が群衆に突っ込んだ事件を引き合いに出し、「相互主義の理想的な状況」と主張し、職場をクビになった。

ほかには、葬儀に参加した警察官がマスクをつけずに電車に乗り、堂々と無賃乗車していると非難する動画が投稿され、物議を醸している。