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イベルメクチン推進の医師ら コロナに感染

フロリダ州で開催されたコロナウイルスに関する会合に出席した複数の医師が、ウイルスに感染したことがわかった。

会合は11月6日に、オカラにある「世界馬術センター」で開催されたもので、国内中の医師が参加したという。主催者はデイリー・ビーストに、800人から900人が参加したと話している。

地元紙によると、開催趣旨は「ワクチン、すでにウイルスに感染した人々の自然免疫、ワクチン義務化、関連するトピック」について議論するというものだった。会合内では、コロナの感染を防ぐための手段としてイベルメクチンや、代替手段がさかんに宣伝されたという。

デイリービーストによると、出席後、7人の医師がコロナに感染した。

このうちの1人、フロリダキーズから参加したブルース・ボロス医師(71)は、会合中、妻と一緒にイベルメクチンを16ヶ月間服用していると述べ、「人生でこれほど健康を感じたことはない」などと話したという。しかし、現在は自宅で「深刻な病」に伏せているという。

マイアミヘラルドによると、ボロス氏は昨年、同紙の取材に、コロナウイルスに感染した患者にイベルメクチンを処方していると明かしていた。

主催者のジョン・リテル医師は、ボロス医師が、会合から数日のうちに、コロナの症状を訴えた医師の1人だと認めつつ、感染は会合で広がったものではないとの見方を示している。

USA Todayによると、リテル医師は「たった1人の医師が病気になったが、彼が参加する以前に、彼の父親がフロリダキーズで病を抱えていた」と説明。「いずれのケースも、全員が今は健康を回復しており、元気になった」と語り、「全員が早期治療とイベルメクチン、通常の治療法の組み合わせを受けた」と話した。

なお、リテル医師はワクチンを受けておらず、イベルメクチンがコロナウイルスの治療薬または予防に効果があると考えているという。

米食品医薬品局は、イベルメクチンについて、動物の寄生虫の治療および予防薬として承認を与えている。人体向けに、一部の寄生虫の治療を目的とした錠剤が承認を受けているほか、アタマジラミと皮膚の炎症の治療のための外用薬がある。しかしながら、コロナウイルスの治療や予防を目的とした使用については、承認を与えていない。

今年8月、動物用の薬を服用して医者にかかる患者が相次いだことを受け、ツイッターで「君たちは馬ではない。牛ではない。本気だ。止めるんだ」と呼びかけ、話題になった。

また、国立衛生研究所のコロナ治療ガイドラインのパネルでは、イベルメクチンを、臨床試験以外に、コロナの治療に使用することを推奨しないとしているという。

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