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「パンデミックバカ」米コメディアンが イベルメクチン服用の反ワクチン主義者をバッサリ

コメディアンのジミー・キンメルは、7日放送の自身の番組「Jimmy Kimmel Live!」で、ワクチンを接種せずに、動物用イベルメクチンを服用しているような人を「パンデミックバカ」(Pan-dimwits)と発言。さらにICUに入院させるべきではないと話した。

米国ではデルタ株の感染拡大に伴い、感染者が増加している。レイバーデーの新規感染者数は、前年に比べ300%増加した。

キンメルは「(感染症対策トップの)ファウチ博士は、もし病院がこれ以上埋まったら、誰がICUに入るか、厳しい決断を迫られることになると語っている」と述べた上で、「しかし、それは難しいとは思わない」と主張。

「ワクチン接種者で心臓発作を起こした人は?すぐに病院に来てください。診察します。馬用のネバネバしたしたもの(家畜用イベルメクチン)を飲んだワクチン未接種者は?安らかにお眠りください」と述べると、観客からは拍手と歓声が沸き起こった。

さらに毒物管理センターに、イベルメクチンを過剰接種した人からの問い合わせが急増していることを例に挙げ、「まだパンデミックバカがいる」と述べ、「なんてクレイジーなんだ。彼らはワクチンを接種せず、コロナを克服するために家畜用の薬を服用している。それは、あなたがビーガンで、ハンバーガーは食べないが、アルポ(ペットフード)の缶詰をくれと言っているようなものだ」と茶化した。

「ワクチンを拒否する人々は、巨大な製薬会社を信じていないからだと主張する。しかしイベルメクチンは、世界で4番目に大きいメルクが製造している」と矛盾を指摘。さらにメルク社自らが、前臨床試験でコロナに対する治療効果を示す科学的根拠はないと発表していると説明した。

「製薬会社がわれわれが販売している薬を服用しないでと訴えると、それに従うのかと思いきや、代わりにTikTokに投稿された怪しげな獣医の話に賛同している」と呆れつつ、寄生虫がいる馬も困っていると皮肉った。

続けて陰謀論者のアレックス・ジョーンズが、イベルメクチンをお酒で流し込む映像を放送。「これほど怒りながら、トポチコを飲む人は今まで見たことがない」と観客の笑いを誘った。

米疾病対策センター(CDC)は先月、イベルメクチンの服用で体調が悪化したという報告が全国で急増していると発表。各毒物管理センターに対する問い合わせの合計件数は、パンデミック前に比べ5倍に増加しているという。8月中旬のイベルメクチンの処方件数は、1週間で8万8,000件に達し、パンデミック前の基準値(1週間で約3,600件)をはるかに上回っている。

なおニューヨークタイムズによると、最近1,600人以上の治験参加者に対し14件のイベルメクチンの研究が行われたが、コロナの予防や症状の改善、死亡率が低下する効き目があるという証拠は得られていないという。

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