NYタイムズスクエア パレスチナ支持者ら大規模抗議集会

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13日、ニューヨークのタイムズスクエアでは、パレスチナ支持者らによる大規模な抗議集会が行われた。

先週、パレスチナのガザ地区を実効支配するイスラム組織ハマスが攻撃をしたことをきっかけに、ハマスとイスラエルが戦争状態に突入した。これまでに双方の死者は合わせて2,800人に上ると伝えられている。ハマスの元最高幹部ハレド・メシャール氏は前日、世界に向けてパレスチナ人を支持し、イスラエルの攻撃に異議を唱えるよう訴えていた。

ニューヨーク市警察の警官らが取り囲む厳重な警戒体制のなか、集会は午後3時近くにスタートした。

「フリー・パレスチナ」「米国はイスラエルへの支援をストップしろ」「ガザのジェノサイドをやめろ」などさまざまなプラカードを持った人々が参加。「人々が占領されている場合、抵抗は正当化される」「入植者は家に帰れ」「占領はもうたくさん」などのチャントとともに数時間におよぶ抗議集会が行われた。

ニューヨーク市警察では参加者数は3,000人と推計を示している。

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参加者の1人は「イスラエルは今すぐにやめろ」と訴えるために加わったと説明。「ハマスはテロリストではなく、パレスチナの人々を助けている」と述べる一方、「米国政府がテロリストだ。イスラエルを助けている」と語った。

別の男性は、参加の目的を「パレスチナ人に孤立していないと知らせるためだ。われわれは100%彼らを支持している」と語った。両者の衝突は「市民が苦しむだけ。誰も勝者にならない」と話した。

ユダヤ人の参加者の姿もあった。「イスラエル国のパレスチナ人への行為は、ユダヤを代表するユダヤ教とユダヤ法に反することを世界に宣言するためにやってきた。イスラエルのガザに対する行い、過去75年間の行為を強く非難する」と述べた。

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通りを挟んで、イスラエル支持を訴える人々も集まった。イスラエル出身の男性は、問題は「無知だ」と述べ、「歴史を理解していない。ガザとヨルダン川西岸の占領などなかった」と主張。今回の衝突で「ガザはなくなると思う」と語り、「パレスチナ人には機会があった。なぜハマスを選んだのか」と語った。

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集会はその後行進へと変わり、午後7時をすぎるまで大勢がミッドタウンを練り歩いた。

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重武装のテロ対策チームが出動 ©MashupReporter
逮捕者が出る場面も©MashupReporter
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