伝説の起業家、2024年はデサンティス知事を「強く支持」

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PayPalやパランティア・テクノロジーズの共同創業者で投資家、富豪のピーター・ティール氏は、ゲストとして出演したポッドキャストの番組で、2024年大統領選で、フロリダ州のデサンティス知事を支持する意向を示した。

ティール氏はトランプ氏の初期の支援者として知られ、2016年大統領選では、共和党全国大会でトランプ氏の支持を呼びかけ、カリフォルニア州のトランプ氏の選挙人に名を連ねた。トランプ選挙キャンペーンと、その関連の選挙活動委員会に提供した寄付金は125万ドルとも伝えられている。

共和党の有力候補と目されるデサンティス氏は出馬を表明していないが、数ヶ月以内に候補者レースに正式に加わるとみられている。

3日に配信された元ニューヨークタイムズの記者、バリ・ワイス氏の番組で、ティール氏は、「デサンティスが共和党の候補者になれば、すごい大統領になると思う。2024年は彼を強く支持する」と表明した。しかし一方で、「ウォーク(Woke)の問題を中心に焦点を当てるのは、不十分ではないかと心配している」と、文化的論争に集中するのは得策でないとの考えを示し、「アイデンティティ・ポリティックスやウォークな宗教」に集中することは、不況や経済問題から目をそらすものだと語った。

「フロリダはウォークの死に場所」と公言するデサンティス氏は、近年、Stop WOKE法やDon’t Say Gay(ゲイと言わない)法といった左派のイデオロギーの排除を狙った法案を成立させるなど、保守色の強い政策を推進している。今年は、これに反対の声を挙げたディズニーから法的保護を剥奪する法案に署名した。

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なお、ロイター通信は先月、本人に近い関係者の話として、ティール氏が、2024年の選挙ではいかなる候補者にも寄付するつもりがないと話していると報じた。今回の発言と矛盾するが、関係者は取材に、ティール氏は、文化的な問題に焦点を当てていることに不満を抱いており、その中で、中絶や、公立学校でのトランスジェンダー生徒のトイレ使用をめぐる議論を挙げたと明かした。

ゲイを公表しているティール氏は、2016年の共和党全国大会のスピーチでも「われわれの大切な議論は、誰がどっちのトイレを使用するかについてだと言われている。これはわれわれの真の問題から目をそらすものだ。誰が気にするのか?」と主張。「同性愛者であることを誇りに思うが、何よりもアメリカ人であることを誇りに感じている」と述べ、「偽物の文化戦争は、経済の衰退から目をそらすだけであり、この選挙戦では、ドナルド・トランプを除いて、誰もそれについて正直に話していない」と、トランプ氏への支持を訴えた。

ただし、2020年の大統領選では、パンデミックによる経済的影響からトランプ氏が勝利する見込みはないと考え、選挙戦に加わらない意向を示したと伝えられた。

2022年の中間選挙では、共和党候補者の支援に3,260万ドルを費やし、大口寄付者として初めてトップ10入りした。「OpenSecrets」の調査によると、トランプ氏がエンドースしたブレイク・マスターズ上院議員候補(アリゾナ州、本戦で敗退)と、当選を果たしたJ.D.バンス上院議員(オハイオ州)を支援する特別政治行動委員会に、それぞれ1,500万ドルを寄付している。