「反ワクではない」王者ジョコビッチが接種拒否したワケ

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全米オープンテニスで、史上最多タイとなる24度目のグランドスラム優勝を果たしたノバク・ジョコビッチ選手(36)。テニス界のレジェンド、ジョン・マッケンロー氏とのインタビューで、ワクチンの接種を拒否し続けた理由を語った。

TMZによると、ジョコビッチは「私が反ワクチン派だったことは決してない」と説明。「選択の自由を支持していた」と自身の考えを語った。「自分は(選択できるのは)当然だと思っていた。しかし、実際のところ、多くの人々にその選択肢があるとは思わなかった」と当時の状況を振り返った。

各国でワクチンの接種が義務付けられていた時、自分は「世界のヴィラン」になったような感覚を覚えたという。「ただ競技を行いたかった。テニスをプレーしたかった。それが自分ができる最善のことだからだ」と語った。

2022年の全豪オープンでは、オーストラリアの渡航規制に違反したとして、開幕前日に強制退去させられていた。

米国では昨年、外国人が入国する際、ワクチン接種証明書の提示を義務付けていた(今年5月に解除)。そのため、ジョコビッチは2022年の全米オープンの欠場を余儀なくされた。

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今年の決勝戦では、好調なダニール・メドベデフ選手(ロシア)をストレートで下し、世界ランキング1位に返り咲いた。

▼準決勝で20歳のベン・シェルトン(米国)をストレートで破ったジョコビッチ。対戦相手の勝利ポーズをコピーする”圧倒的ボス感”が話題に。ファンからは「ワクチンを打った人が彼に勝つチャンスはゼロ」といったジョークも飛び出した。

ニューヨークポスト紙は13日の論説で、バイデン政権の新型コロナ政策は反科学的だったと指摘しつつ、すでに新型コロナウイルスに感染し、自然免疫のあるジョコビッチを、昨年の大会から締め出したのは「恥ずべき」だと非難。「ワクチンヒステリーに対する素晴らしい戒め」とジョコビッチの優勝を称えた。