ネスレ ブルーボトルコーヒーを買収

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14日、スイスの大手食品会社ネスレ(Nestle)は、ブルーボトルコーヒー(Blue Bottle Coffee)の過半数以上(68%)の株式を取得したと発表した。

カリフォルニアのベイエリア、オークランドで2002年に創業したブルーボトルコーヒーは、「サードウェイブ」ブランドの一つとして人気を博し、店舗を拡大してきた。

現在米国と日本に店舗を展開しており、昨年より29店舗を増加し、2017年末までに55店舗を展開する計画を発表している。オンラインや小売店を通じて、缶コーヒー飲料などのパッケージ商品(ready-to-drink)やコーヒー豆の販売をスタートしており、今年の売り上げは70%増加する見込みだという。

ニューヨークタイムズ紙によると、ブルーボトルコーヒーは、コーヒー愛好家だけでなく、投資家からも注目を浴びている。近年、大手ファンドのFidelityやグーグル社のベンチャー部門、インスタグラム創業者Kevin Systrom氏、ツイッターの元役員Ev Williams氏などから、1億ドル(約110億円)の資金を調達したという。

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キットカットなどを傘下に持つネスレは、ヘッジファンドマネージャーDaniel S. Loeb氏らの投資家より、商品ラインの見直しを迫られていた。最近、ネスレはビーガンフードメーカーのSweet Earthを買収している。

プレスリリースでは、ブルーボトルのCEOブライアン・ミーハン氏(Bryan Meehan)と、創設者でCPO(チーフプロダクトオフィサー)のジェームス・フリーマン氏(James Freeman)を含む現在のマネジメントチームは、32%の株価を保持し、続投する。

「ネスカフェ」とカプセル式コーヒー「ネスプレッソ」を有するネスレは、ブルーボトルコーヒーの株取得により、世界最大の米国のコーヒー市場だけでなく、日本などの海外における地位を強化し、プレミアムコーヒーのサブスクリプション(定期購買)分野を成長させていく予定。

ベイエリアのピーツコーヒー(Peet’s Coffee & Tea)や、カリブーコーヒー(Caribou Coffee)は、ドイツの投資ファンドJABホールディングスカンパニーが買収している。JABは、シカゴのインテリジェンシア(Intelligentsia)と、ポートランドのストンプタウンコーヒー(Stumptown Coffee Roasters)の過半数の株式を取得するなど、コーヒーカンパニーの買収を進めている。

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