ニューヨーク地下鉄 定時運行率が向上。過去7年で最高

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MTAは18日、ニューヨーク地下鉄の1月の定時運行率(平日)が83.3%となり、2013年1月以来、最高のパフォーマンスを記録したと発表した。遅延につながる事故の発生件数はわずか29件で、昨年から44%改善。2015年の調査開始以来最少となった。
1月の遅延は30,318件で、前年同月に比べ28%減少した。電車の機械的信頼性も飛躍的に向上したと発表している。

NYCトランジットのサリー・リブレラ(Sally Librera)上級副社長は「進歩に勇気付けられているが、まだやるべきことは多数ある。毎日何千人もの地下鉄職員が、顧客のために懸命に働いており、広範なサービスの改善は彼らの献身的な取り組みによるものだ。」と語った。改善を率いたアンディ・バイフォード(Andy Byford)社長は今週金曜日に退職する

財源に懸念

改善の継続性に関して懸念の声も上がっている。MTAは今年から2024年にかけて、515億ドル(約5兆5,400億円)の大規模な設備投資計画の実行を予定している。財源の一部に、2021年1月に導入を予定する混雑課金から、150億ドルの資金を充てる。

しかし、政府の承認に時間を要しており、開始時期が遅れる可能性があると報じられた。MTAのパット・フォイエ(Pat Foye)会長は、環境を良くし、設備投資に必要な巨額の資金を生み出す計画を、政府が反故にする理由はないとして、混雑課金は実施されるだろうと観測を述べた。