「ツイッター買収で言論抑圧する力を奪われた」マケイン娘、リベラル激怒のワケを解説?

富豪イーロン・マスク氏のツイッター買収にリベラル派から反発の声が上がっていることについて、故マケイン元上院議員(共和党)の長女、メーガン・マケイン氏は、他人の発言を弾圧をしたり、コントロールする力を失うことを認識したからだと持論を展開した。

ツイッターの取締役会は25日、マスク氏の買収提案を受け入れることで合意したと発表した。マスク氏は買収決定後のツイートで、「言論の自由」という言葉について、自身は法律と一致した意味において使用しているとした上で、「法律から大きく逸脱した検閲には反対している」と投稿。バイデン親子の疑惑報道をめぐるニューヨークポスト紙に対する制限措置について、法務部門トップを「不適切」だったと批判するなど、買収後にポリシーを緩和する可能性を示唆した。

マスク氏による買収をめぐって、民主党左派のエリザベス・ウォーレン上院議員は「民主主義にとって危険だ」と主張。MSNBCの司会者アリ・メルバー氏は民主党候補者が検閲される可能性を指摘するなど、これまでの保守派のお株を奪うような批判を展開した。

政治サイトのポリティコは、買収が決定した直後、法務チームがオンラインで緊急ミーティングを開き、この中で法務トップのヴィジャヤ・ガデ弁護士が、社の行方を案じて涙したと報じた。同氏はツイッターの「道徳的権限」を有するとされ、トランプ氏のアカウント凍結やニューヨークポスト紙のバイデン疑惑記事の配布を制限する判断を下してきたという。

トランプ氏をきっかけに左傾化

2008年にアカウントを開設したというマケイン氏は、デイリーメールに投稿した論説、2009年から2012年の間は、ツイッターは「多少なりとも平等」な立場を取っていたと説明。トランプ氏が共和党の大統領候補者に指名された後に「全ては変化した」「嫌がらせによるトロールや、美徳のシグナル、怒りを発散させる人々に利用されるスペースになった」と述べるなど、2016年大統領選をきっかけにユーザーの悪質化が進み、現在のあり方につながっていったとの考えを示した。

マスク氏がオープン・ソースにすると宣言したアルゴリズムに関して、「ツイッターには、リベラルの政治家や評論家、パーソナリティの意見を支持する一方で、反対意見を検閲するアルゴリズムを設計した疑惑がある」と主張。一方、自身を含む保守派は「シャドーバン」(本人に通知せず、表示を抑制すること)の標的になっていると疑念を抱いていると語ったほか、「一部のルールは場当たり的で、リベラルや進歩派が保護される一方で、保守派は罰せられ、無視されることが多い」とも指摘した。

マスク氏の買収で「もはやイデオロギーとアルゴリズムの尺度を、自分達に有利に曲げることができなくなったという現実」を理解し、「怒り狂った左派を目の当たりにしている」とした上で、「彼らは、プラットフォームにおけるすべてのパワーを有し、同意できない言論を取り除くことを望んでいるのだ」と非難した。

より多くの言論を許容しようというマスク氏によって、「言論の自由を生命線」とする多くのジャーナリストが脅威を感じているのは信じられない、と矛盾を指摘。「プラットフォームがもっとフェアで、透明性があり、保守派にだけでなく、みなにとって親切になる兆しがあるツイッターに、私は留まろうと思う」と期待で締めくくった。