「エプスタインの目を見てはならない」マクスウェル被告 従業員を厳格統制

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今週から始まったギレーヌ・マクスウェル被告の裁判。4日目となった12月2日、エプスタイン元被告のフロリダの豪邸で、ハウスキーパーをしていた男性が証言を行った。

ニューヨークタイムズによると、1990年から2002年まで働いていたという、エクアドル出身のフアン・アレッシ氏(71)は、エプスタインと「友好的」な関係だったが、マクスウェル被告がやってきて変化したと話した。

マクスウェル被告は、従業員を事細かに指導したという。アレッシ氏に「エプスタイン氏は目を見えられるのが好きではない」と話し、「決して目を見てはいけない。部屋の別の部分を見て、答えなさい」と命じたという。

皿の置き方やテーブルのセットから、服装、エプスタイン、マクスウェル被告とそのゲストに対する話し方にいたるまで「膨大な指示」があった。

検察官が、アレッシ氏が仕事を辞めた後に作成されたとする58ページに及ぶ「家事マニュアル」を提示すると、ほとんどの内容に覚えがあると答えた。

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この中の一節には「自分に対する質問に答える以外は、見ざる・聞かざる・言わざるを肝に命じなさい。プライバシーを尊重しなさい」と記されていた。アレッシ氏はこれらの指示を、警告の一種と受け止めていたと話した。

アレッシ氏は、今週、1994年から数年にわたって性的虐待を受けたと証言した女性について、最初に母親と一緒に訪問したことを覚えていると説明。正確な年齢はわからないとしつつ、「14歳か15歳」と思うと話した。アレッシ氏は、女性を学校や家に車で迎えに行くよう指示されたという。(ジェーンという仮名で証言台に立った女性は、マクスウェル元被告とエプスタインと会った時、14歳だったと証言した。また、エプスタインの家を訪問する際、車で迎えにきたのは、ラテンアメリカ人の男性だったと話している)。

アレッシ氏が働き始めた頃、エプスタインはマッサージを1日に1度受けていたが、辞める頃には1日3回に増えていたという。

アレッシ氏は、エプスタインのベッドルームを片付ける際、セックストイを目にすることもあった。1995年から1998年の間に、4、5回ほど発見したといい、「大きなディルドを見つけたのを覚えている。2つの頭のついた巨大な男のペニスのようだった」と話した

セックストイは、シンクですすいだ後、マクスウェル被告のベッドルームのクローゼットにあるカゴにしまっていた。このカゴにはポルノビデオや黒皮のコスチュームも入っていたという。

アレッシ氏はこのほかに、マクスウェル被告がトランプ前大統領やローマ教皇、故フィデル・カストロなど著名人と一緒に写る写真や、卓上に、トップレスの女性達の写真を置いていたのを目にしたという。写真の一部は、邸内のプールサイドで撮影されたものだった。