メリーランド州議会 飲料・食料用発泡スチロール容器の禁止法案を可決

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メリーランド州議会は、レストランや店舗による食料や飲み物の発泡スチロール容器(ポリスチレン・フォーム)の使用を禁止じる法案を可決した。

法案は州議会上院で3月5日に34-13、下院では先週火曜日に 97-38で通過した。成立には、上下両院の法案の相違点を整理した上で、州知事の署名が必要となる。

法案を作成したブルック・リーマン(Brooke Lierman)下院議員(民主党)はバルチモア・サン紙の取材に「我々の水路、近隣地域、子供達が受け継ぐ世界のために立ち向かう努力の一部となることに大変興奮している」と語った。

州レベルでは同様の法案は施行されておらず、成立した場合、メリーランド州が全米で初めて、食料品の発泡スチロール容器の使用を禁止する州となる。施行は2020年7月1日からで、違反した場合、最大で250ドルの罰金が課せられる。

・ニューヨーク市 使い捨て発泡スチロール容器を禁止

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生肉に使用する容器は例外とされるほか、州外でパッケージされたものや、フードサービス以外のものは許可されるという。

法案については、業界からの反対の声も上がっている。

CNNによると、メリーランド州小売業者協会のカイリー・ロクレア・トール代表(Cailey Locklair Tolle)は、「レストランのコストが上がり、消費者に転嫁されるだけでなく、より重量のある類似製品はリサイクルできないため、埋め立て処理施設における(重量にもとずく)受け取り料金が高くなることで、さらにコストが上昇する」と反対を述べている。

またアメリカ化学協会は、ポリスチレン・フォームの容器を「食料を保存し、食料廃棄を防止するために理想的」であるとし、「ビジネスオーナーと消費者に、費用対効果があり、環境的にも好ましい選択肢を提供している。」と反対を述べた。同協会によると、発泡スチロールの容器は一般的に90%が空気で、代替製品よりも環境負荷が軽いという。