「トウフ」はわいせつ?メイン州がビーガン主義者のナンバープレートを没収

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メイン州に住むビーガン愛好家が、「LUVTOFU」(豆腐大好き)と文字の入ったナンバープレートを使用していたところ、不適切な言葉が含まれるとして、使用を禁止されていたことがわかった。

メイン州では2015年以降、車の所有者が追加料金を支払い、好きな文字と数字を組み合わせる「バニティ・プレート」に関して、一部を除き、大半を許可してきたという。しかし、不適切な表現を含め、あらゆる組み合わせのナンバープレートが出回ったため、州は自動車管理局(BMV)に再審査を求めていた。

新たな制度の元では、年齢や人種、民族、性的指向、性同一性、国籍、宗教、障害者を中傷する表現や、暴力を扇動する内容、わいせつとみなされる言葉が禁じられた。

AP通信は、今回メイン州は、TOFUを豆腐ではなく「性的関連性があるとみなされる可能性があると判断した」と報じている。

ナンバープレートを使用していたピーター・スタロステッキさんは、CBS13ニュースの取材に「動物製品を使用しないと表現することは、ささやかなプロテストのようなものだ」と説明。プレートを巡って攻撃されたり、不適切などと言われたりしたことは一度もなく、寧ろ「ポジティブな反応だった」と振り返った。

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オンライン公聴会で、バンパーに豆腐のステッカーを貼っているため誤解はないなどと、不服を申し立てたが、ナンバープレートは「文脈のないものでなければならない」という理由で却下されたという。「彼らは最初から結論付けていたようだった」と落胆を示した。代替案として「V3GAN」のナンバープレートを提案されたが、ランダムに割り当てられたものを使用するという。

スタロステッキさんは、不適切な表現は使用できないという規定に同意しつつも、言論の自由を侵害する可能性があると主張している。

一方、州側はナンバープレートは国有財産であり、「言葉やスローガンを州に強要する権利はない」ため、修正第1条違反にあたらないとしている。