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米大手百貨店メイシーズ、8週間以内に全店舗再開へ

百貨店最大手のメイシーズ(Macy’s)は30日、今後6週間から8週間以内に、全米の775店舗を再開すると発表した。各メディアが報じた。
これらにはブルーミングデールズや、化粧品を扱うブルーマーキュリーなどが含まれる。

ニューヨークタイムズによると、メイシーズは来週月曜から、規制が緩和されたジョージア州やオクラホマ州、サウスカロライナ州、テネシー州、テキサス州など南部地区を中心に68店舗を再開すると発表している。営業時間は、午前11時から午後7時に短縮する。さらに、11日には50店舗以上をオープンするという。

同社は3月18日から全店舗を閉鎖していた。同月末には、店舗閉鎖に伴う売り上げ減少を理由に、12万5,000人の従業員の大半を一時帰休させると発表している。

メイシーズは再開の条件として、州政府や地方自治体が、非必須事業の小売に対して営業許可を出した場合のみに限るとしている。

再開にあたり、従業員への安全教育も実施する。会社が配布したマスクの着用を義務付けるほか、利用可能な試着室数の削減や、店内の消毒を頻繁に実施。レジの傍にはアクリル樹脂のボードを設置し、ソーシャル・ディスタンシングを徹底する。ビューティコーナーでは、スタッフに顧客に接触しないよう求めるほか、顧客はテスターを使用することができなくなる。一部の店頭では、歩道での商品引き渡しサービスを提供する予定だという。

モールや家電量販店もオープン

米国最大のモール運営会社、サイモン・プロパティ・グループ(Simon Property Group Inc)は1日から4日にかけて、自宅待機や封鎖が解除が行われたサウスカロライナ州やアトランタ州のモール49カ所を再開すると発表した

またケイトスペードやコーチなどを所有するタペストリー社(Tapestry)も1日より北米約40店舗の再開を発表。歩道での商品引き渡しや、店頭でのピックアップサービスを提供する。

家電量販店のベストバイ(Best Buy)も5月中に、約200店舗でアポイントメント制による店内相談サービスの提供を開始すると発表した。

なお、コアサイトリサーチ社の調査によると、封鎖終了後でも、米国の消費者の約45%は、ショッピングセンターやモールでの買い物は控えたいと考えていることが分かった。買い物以外では、旅行は68%、映画館は44%、公共交通機関やスポーツイベントは40%の人々が避けたいと考えているという。

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