ニューヨーク市警察では、ブロンクス動物園で、侵入禁止区域に立ち入った女の行方を追っている。
不法侵入の嫌疑がかけられているのはマイア・オートリー容疑者(32)。11月11日、フェンスを乗り越えて、ライオンの飼育エリア近くに侵入した。
オートリー容疑者は、2年前にも同様の行為をして、逮捕、起訴されている。
NBCが伝えた目撃者の話によると、オートリー容疑者は柵を乗り越え、ライオンに向かって「王よ、愛してるわ、あなたのために戻ってまいりました」などと話しかけたという。
同局が入手した映像には、真っ赤なドレスにレオパード柄のショールをまとい、ブロンドのカツラをつけたオートリー容疑者が、ライオンと対面する姿が撮影されている。オートリー容疑者は、両手にバラの花束を持って踊ってみせ、さらに、札束のようなものをばらまくなどした。
侵入していたのは数分間だったといい、通報を受けたスタッフが駆けつけた時には、すでに姿を消していたという。
なお、オートリー容疑者は柵を乗り越えたものの、ライオンとの間は、堀で隔てられている。
動物園は声明で、オートリー容疑者は「自分の安全、スタッフの安全、来園者の安全、動物の健康を顧みずに、ライオンに嫌がらせをした」と非難。「このような事態に対しては、不寛容政策でのぞむ」とし、刑事告訴を求める意向を示した。
オートリー容疑者が前回侵入したのは、2019年10月。この時、ライオンに近づく様子を撮影した動画に、「動物は人間と同じように愛を感じることができる」などとコメントをつけて、自身のSNSに投稿していた。この約1ヶ月後に逮捕、不法侵入の罪で起訴された。
ニューヨークポスト紙によると、オートリー容疑者は出廷の際、NYPD(ニューヨーク市警察)のプリント入りのTシャツを着用していた。罪状認否で、ヘブライ語で平和を意味する「シャーローム」と叫んだり、「ヤハとエホバに世界中の栄誉を」などと絶叫して、審理が中断されることがあった。
また、これとは別に、同年11月に万引きの容疑で出廷した際には、記者に対して「いま、私はライオンなの。わからない? 輪廻って聞いたことがないの?」「ライオンは私を愛しているから、怖くなかったの。だからこそライオンが私の方に来たのよ。そして、私は彼に知らせてやった。”ライオンさん、愛してるわ”ってね」と意味不明な発言をしていた。
This lady went into the lion exhibit at the Bronx Zoo armed only with love. pic.twitter.com/odvniUdOIO
— Tanooki Joe™️ (@TanookiKuribo) November 2, 2019
当時、ラップをする様子がSNSで数多くシェアされ、話題を呼んだ。
if i can see this much white in your eyes, i want you a strong 5 mile radius away from me @ all times RT @platini954: Remember that lady from the Bronx who stepped up to that Lion at the zoo? Everything makes sense now. She’s crazy. pic.twitter.com/QohfOqb56R
— ces? (@cesigpoetry) October 5, 2019