急進左派の「スクワッド」分裂?ワクチンの順序めぐり、オマール議員が同僚を非難

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民主党急進左派のイルハン・オマール(Ilhan Omar)下院議員(ミネソタ州)は、若手議員がフロントラインワーカーや高齢者よりも先にワクチン接種を受けていることを「恥ずべきこと」だと非難した。

アレクサンドリア・オカシオ・コルテス(Alexandria Ocasio-Cortez)下院議員(ニューヨーク州)(31)は18日、インスタグラムでワクチン接種の様子をライブ配信した。ワクチンの安全性を訴える目的だったが、健康な若者は先に接種する必要はないと非難的なコメントが寄せられていた。

オマール氏とオカシオ・コルテス氏、ラシダ・トリーブ議員、アヤナ・プレスリー議員の4人の新人議員は、移民対策支出法案を巡って、党内でナンシー・ペロシ議長ら指導部と対立したことから、「スクワッド」の異名を持つ。

オマール議員は20日、「ワクチンは明らかに不足している。最も必要としている人を優先するべきだ」と述べ、フロントラインワーカーや高齢者が待っているにも関わらず、議員が最初にワクチン接種を受けるのを見るのは「憂慮すべきことだ」とツイートした。

さらに、年齢や重要性によって政治家はワクチン接種が優先されるべきかという質問に対し、「年齢なら筋が通っているが、重要だからということでは、残念ながら恥ずべきことだ。我々は、日々犠牲を払っているフロントラインワーカーや教師ほど重要ではない。それゆえ私はワクチン接種を受けない。もっとも必要とする人が受けるべきだ」と投稿した。

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なおオマール議員は今年6月、新型コロナウイルスによる合併症で父親を亡くしている。

2020年大統領選の民主党の予備選に出馬したトゥルシ・ガバード(Tulsi Gabbard)下院議員(ハワイ州)(38)も21日、ワクチン接種の優先順位に関して、高齢者が後回しになっていると述べ、「不道徳で、悪しき健康政策だ」と米疾病対策センター(CDC)を非難した
さらに「ワクチン接種を受ける計画だったが、脆弱な人々を優先する」と表明。65歳未満で健康な若手議員に賛同を呼びかけた。

これに対し、共和党の若手マット・ガエツ(Matt Gaetz)下院議員(フロリダ州)(38)は同氏に賛同するとツイートで表明した

なお規定では、ホワイトハウスの職員や議員、司法当局はワクチン接種を優先的に受けることができる。

これまでにバイデン次期大統領(78)のほか、ペンス副大統領(61)、米国立アレルギー感染所研究所のファウチ博士(79)が、ワクチンを公開接種し、国民に安全性をアピールしたほか、ナンシー・ペロシ下院議長(80)、ミッチ・マコーネル上院院内総務(78)らがワクチン接種を受けた。
トランプ大統領は、10月に新型コロナウイルスに感染しており、抗体があるため、すぐにワクチン接種は受けないとしている。