回顧録発売のヘンリー王子 米国で人気急落

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    ノンフィクション本として発行初日の発売部数がギネスレコードを更新したヘンリー王子の回顧録「スペア」(Spare)。兄ウィリアム皇太子から暴力を受けたことや、10代での薬物使用、歳上女性との初体験、アフガニスタンで25人の敵を殺害したエピソードなど、発売前からセンセーショナルな内容が報じられるなどして物議を醸したが、王室ブランドへの影響はそれほど大きくないようだ。

    デイリーメールが報じたイプソス・モリによる英国の成人を対象にした世論調査結果によると、ロイヤルファミリー全体について、好意的に感じていると答えたのは全体の53%で、前月から2ポイント低下するにとどまった。

    個別にみると、ウィリアム皇太子が最も人気を下げ、前月から8ポイント低下。キャサリン妃も7ポイント下がった。当のヘンリー王子はマイナス7ポイント、メーガン妃はマイナス5ポイントとなった。チャールズ国王はマイナス3ポイント、カミラ夫人にいたっては変動がなかった。

    最も変動幅が大きかったウィリアム皇太子夫妻だが、人気そのものは王室中トップで、皇太子が61%、キャサリン妃が60%。チャールズ国王は51%だった。

    一方でヘンリー王子とメーガン妃の人気はアンドルー王子(10%)に次ぐ低水準で、それぞれ23%、19%と低評価が下された。2018年のヘンリー王子の好感度は70%で、過去数年で驚くほど支持が失われている。

    調査はイプソス・モリが1月10日と11日に、英国の成人1,000人にオンラインで実施した。

    英国とアイルランドのイプソスのチーフエグゼクティブは、デイリーメールの取材に「英国民は、国王や皇太子夫妻、王女、王室全体に対して、否定的な意見よりも肯定的な意見が多く、今のところほとんど変化はない」と説明。「本が王室メンバー個々に対する公衆の見方を変えたかもしれないが、いまのところ君主制そのものは持ちこたえている」と話した。

    米国で人気急落

    一方、王室離脱後にヘンリー夫妻が暮らす米国では、二人により厳しい結果が示された。

    ニューズウィークと調査会社レッドフィールド・アンド・ウィルトン・ストラテジーズが、出版から6日後に2,000人の有権者を対象に実施した世論調査によると、ヘンリー王子を好ましいと答えたのは31%、好ましくないが38%で、両者の差はー7ポイントとなった。昨年12月5日に実施した結果は+38ポイントだったといい、約1ヶ月で支持が45ポイント低下した。

    一方、メーガン妃は好ましい26%、好ましくないが39%で、差し引きー13ポイント。12月の+23ポイントと比べると、36ポイント低下し、ヘンリー王子と同様大きく支持を落としたことがわかった。

    ヘンリー王子が家族の内情をさらすことについて、好ましくないと見る向きが優勢で、44%が誤っているとし、正しいとしたのは26%だった。

    ネットフリックスのドキュメンタリーと回顧本発売後のヘンリー王子に対する見解の変化について、16%が肯定的になったと回答。一方、否定的が24%で、変わらないが37%、わからないが23%だった。メーガン妃については、肯定的になったが16%、否定的が23%、変わらないは38%だった。