トランプ氏とヘイリー氏 TVコマーシャルでバトル

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SNSで連日、共和党予備選に向けて独走状態を示す世論調査の結果を投稿しているトランプ氏だが、昨日発表されたニューハンプシャー州の調査については「詐欺」だと切り捨てた。

ニューハンプシャーの調査会社アメリカン・リサーチ・グループは21日、同州の共和党予備選に投票する可能性の高い有権者600人の調査結果を公表した。

トランプ氏は首位だが、これまでの調査と異なり、2位につけた元サウスカロライナ州知事のニッキー・ヘイリー氏がわずか4ポイント差に迫った。

トランプ氏は22日のラジオ番組で心配していないと余裕をみせたが、その後、Truth Socialに「マヌケに関するフェイク世論調査が公開された」と罵り、「もうひとつの詐欺だ!視聴率が課題のFoxニュースがこれを利用するだろう。スヌヌは全米で最も不人気の知事だ」と続けた。

ニューハンプシャー州のスヌヌ知事は今月、ヘイリー氏を支持すると表明した。

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他の調査でもヘイリー氏が同州で勢いを獲得していることが示されている。

今週発表されたCBSニュースの世論調査では、トランプ氏44%に対してヘイリー氏は前回から18ポイント上昇して29%を獲得した。

トランプ氏を支持する団体の戦略にも変化が見え始めている。今週火曜、スーパーPAC「Make America Great Again」は、ニューハンプシャーでヘイリー氏に対するネガティブ広告を初めて展開した。

CMは、ヘイリー氏がサウスカロライナ州知事時代、連邦ガソリン税の廃止を公約としたにもかかわらず、わずか2年後に州ガソリン税引き上げを支持した点を挙げ、信頼性を攻撃する内容となっている。

これに対してヘイリー氏は、トランプ氏は「ナーバスになっている」と指摘。ヘイリー氏の報道官は「これは二人のレース」になっていることは明らかとした上で「アイオワの討論会で会えることを楽しみにしている」と、討論会への参加を拒むトランプ氏に呼びかけた。

ヘイリー氏を支持するスーパーPAC「Stand for America 」もアンサー広告をリリース。「なぜドナルド・トランプはニッキー・ヘイリーだけを攻撃するのか?なぜならトランプはヘイリーだけが彼を倒すことができることを知っているからだ」とやり返した。

ニューハンプシャー州の予備選はアイオワ州の党員集会(1月15日)の翌週、23日に実施される。