Googleマップの航空写真が更新 ウクライナの惨状あらわに

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ロシアの占領下にあるウクライナのマリウポリのグーグルマックの航空写真が更新された。画像には、激しい爆撃を受け瓦礫と化した街の惨状が写っている。

マリウポリは、ロシアのウクライナ侵攻開始直後に激戦が繰り広げられ、5月にロシア軍によって制圧された。写真には、ロシアの空爆により崩壊したドネツク学術地域演劇劇場の様子も確認できる。防空壕として使用されていた劇場への攻撃は最大の死者を出したとされ、AP通信は建物内外で600人近くが死亡した証拠があると報告している。

マリウポリ市長の顧問、ペトロ・アンドリュシチェンコ氏は、テレグラムのアカウントを更新し、画像には、劇場の瓦礫が撤去される前の姿と、攻撃を避けるために敷地に大きく「子供たち」とロシア語で書かれたサインがあると指摘した。同氏はさらに、すべての墓地の地図を調査したとした上で、ノヴォトロイツェ墓地にこれまで知られていなかった新たな集団墓地があることがわかったと説明。墓地がいつ掘られ、誰が埋葬されているかは不明であるとしつつ、ロシアの占領を解除した後に、真相を明らかにするとした。

「場所の写真」やレビュー、ストリートビューには、平和な頃の街の写真が残されている。SNSには、航空写真と比較し、無念の思いを示す声が多数寄せられている。