プリゴジンの反乱は演出?専門家が主張

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FOXゲスト、偽旗作戦説を主張

ロシア生まれで2008年から2016年まで米国防総省の国防情報局に務めたレベッカ・コフラー氏は24日、FOXニュースのインタビューで、反乱はプーチン氏とプリゴジン氏が仕組んだ「古典的な偽旗作戦」と主張した。

コフラー氏は「プリゴジンは馬鹿ではない。非常に知的な元囚人で、ホットドッグスタンドのオーナーからプーチンを含むクレムリンに仕える数百万ドル規模のケータリングビジネスのオーナーに転身した」と指摘。

5万人の傭兵を抱えるワグネルに対して、プーチンの国家警備隊は34万人を擁しており、ワグネルの動きは連邦保安庁によって逐一追跡されていると説明した上で、「突如軍隊の向きを変えることを決意し、取引に応じたのかといえば、ノーだ。すべてが演出だ」と語った。

目的について、「プーチンは弱っており、権力が弱まっている」と信じさせたいからだと主張。「反射的コントロール」と呼ばれる相手の認識に働きかける技術で、バイデン政権に、ロシアは国内の混乱に巻き込まれていて、脅威ではないことを示すためであるとともに、国内向けには、同日修正された戒厳令のほか、犯罪歴のある国民の入隊を許可し、「ウクライナの肉挽き場に、さらなるロシア軍を動員することの正当化なのだ」と話した。

今後の見通しについて、プーチン氏が権力の座にとどまるのは間違いないとしつつ、ショイグ国防相が解任される可能性があると主張。「プーチンは、ショイグを解任する方法を探していた可能性がある。ショイグは軍部で好かれていない」と語った。

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