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NY市、救命士が大量リストラの危機。財政赤字が深刻化

ニューヨーク市が、救命士(EMT)数百名のリストラを検討していることが分かった。abcニューヨークが報じた。

消防局の救急隊員の組合「EMS Local 2507」のOren Barzilay委員長は「昨日は英雄だといって、命を救うエッセンシャルワーカーとして称賛された。しかし今日、市長は必要のない人物として扱った」と述べ、計画に意義を唱えた。Barzilay氏によると、最大で400人の救命士が解雇される可能性があるという。

これまでに9人の救命士が新型コロナウイルスにより亡くなっている。

Barzilay氏は、第2波の危険やブルックリンで感染者が急増しているにも関わらず、人員削減を検討するのは「ニューヨーカーの命を危険にさらすことになる。」と主張。さらに、心臓発作や脳卒中、刺傷や銃撃による負傷者の救助に「5-7分の遅延は、許されない」として、「市長のリストラ計画が実行されると、不必要な死者を出す。」と警告した。

デブラシオ市長の広報担当者は声明で「市長室はレイオフの実施を望んでいない。しかし、刺激策や政府による借用がない場合、財政赤字に陥る。」と述べ、「解雇を避けるために組合と協議を行っているが、残念ながら全ての部門がレイオフに直面する」と語った。

市は新型コロナの影響により、90億ドルの財政赤字を見込んでいる。デブラシオ市長は7月、政府の財政支援がない場合、2万2000人の職員を解雇する可能性があると発表していた。

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