ヘンリー王子の薬物使用の告白、米国滞在資格に影響する可能性、専門家が指摘

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ヘンリー英王子が、回顧録やインタビューで薬物使用を告白したことを巡り、専門家が、米国滞在の資格に影響が出る可能性を指摘した。

元連邦検察官のネアマ・ラフマニ氏は、Page Sixの取材に「薬物使用の告白は通常、(ビザの)不許可の事由になる」と説明。「ヘンリー王子はコカインやキノコなどの薬物の使用を認めており、ビザは、却下または取り消されるべきだった」と語った。

ヘンリー王子は、1月に発売した回顧録「スペア」の中で、大麻やコカイン、幻覚剤を使用した体験を告白した。

10代で母ダイアナ妃を失ったヘンリー王子は、薬物を使用した経験に触れ、楽しくはなかったが、違いを感じることが目的だったと回想。「現状を変えるためなら、ほとんど何でもやってみようと思っていた。私は、深く不幸な17歳だった。そう自分に言い聞かせていた」と綴った。マジック・マッシュルームをテキーラで流し込み、バスルームで幻覚を見た体験についても明かした。

発売直後の英紙テレグラフのインタビューでは、母ダイアナ妃を失ったトラウマを癒すため、アヤワスカと呼ばれる幻覚作用のある飲料を飲んだ経験を告白した。

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ヘンリー王子の一連の記述や発言については、英国の議員の一部から、薬物使用を美化した無責任な言動だとして、非難の声が上がっている。

ただし、こうした告白がビザに及ぼす影響については、専門家の間でも見解がわかれている。

リアリティ番組『リアル・ハウスワイフ・ニュージャージー』の出演者の移民訴訟を手掛けた弁護士、ジェームズ・レオナード氏は、薬物やアルコールに関する犯罪容疑や、常習的な使用者と司法当局によって認められるような状況でなければ、娯楽で試した程度の開示は問題ないとの考えを示した。「若い頃にドラッグの実験をしたこと」を本で明かしたところで、移民局がビザの資格を精査する状況にはならないと語った。

一方、先述のラフマニ氏は、娯楽使用は例外にあたらないとしたほか、「薬物犯罪で有罪になったという要件はない」と主張している。

ヘンリー王子は2020年1月に王室を離脱した後、妻メーガン妃と長男のアーチー君とともにカリフォルニア州に居を移した。移住した当初、外交官や政府職員に発行されるA1ビザ、またはBビザ(短期商用または観光)を取得した可能性が報じられる一方、米国での永住権を求めないだろうとの憶測が流れた。翌年6月には、「卓越した能力」を持つ人物に発給されるOビザに切り替えた可能性が伝えられた。