ニューヨーク市で警官を暴行した移民の犯罪グループの行動パターンに、テレビ司会者が絶句する場面があった。
マンハッタンのタイムズスクエア付近で先月27日、2人の警官が、騒ぎを起こしていたグループを解散させようとしたところ、集団暴行を受ける事件があった。
この事件で、ニューヨーク市警察は、19歳から24歳の男5人を逮捕。警官に対する暴行や集団暴行、治安紊乱行為の罪で起訴された。犯人は、いずれも亡命申請者だと報じられている。ニューヨーク州の法律に基づき、保釈金なしで釈放されたが、一部からは強制送還すべきとの声が上がっていた。
🚨WANTED for ASSAULT: on 1/27 at approx. 8:30 PM, individuals kicked & punched police officers in the head & body when officers were effecting an arrest in front of 220 W 42nd Street. The individuals fled on foot towards 7th Ave. Any info? DM or call @nypdtips at 800-577-TIPS. pic.twitter.com/UDusqdbGgf
— NYPD NEWS (@NYPDnews) January 30, 2024
司会者が絶句
FBIの元報道官でニューヨーク市警察の警察本部長補佐を務めたジョン・ミラー氏によると、犯人らはニューヨークに到着後まもなく、犯行を繰り返していた可能性があるという。
CNNの番組で、犯人らには、窃盗や強盗、強盗未遂など「複数の犯罪歴」があったと説明。小売業を狙った組織的な強盗に加え、路上でバイクやスクーターを乗り回し「iPhoneやiPad、洋服などのひったくりを繰り返していた」と明らかにした。逮捕者の中には、1日で10件の事件に関与した疑いがもたれている者もいる。
犯人らは「ニューヨークで盗みを働いた後、フロリダに移動し、そこで金銭を使い果たして、またニューヨークに戻る」といったパターンを繰り返しているという。ミラー氏は「私が捜査関係者に、彼らはなぜフロリダでそれをやらないのか?と聞くと、フロリダでは刑務所に収監されるからだと答えが返ってきた」と説明した。
ミラー氏の説明に、司会者2人は「Oh」と目を見合わせ、スタジオに沈黙が流れた。「良いレポートでした。引き続き経過を教えてください」と締め括った。
犯人らは今後出廷を控えているが、Foxニュースによると、5人のうち4人はすでに西海岸に逃走したという。
ニューヨークは現在、増え続ける移民対策として、バスや飛行機の片道切符を無料で配布し、他地域への移動を推奨している。関係者は同局の取材に、犯人らはシェルターで他の移民と入国管理番号を交換し、偽のIDでチケットを購入。市が提供しているサービスを悪用した可能性があると語ったという。
4人はバスでカリフォルニア州に向かったと伝えられており、そこでまた窃盗などの犯罪を企んでいるのかもしれない。