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「支払われるまで」ビンタ騒動語らない、クリス・ロックが意味深発言

先月のアカデミー賞授賞式で俳優、ウィル・スミス(53)に平手打ちされたコメディアン、クリス・ロック(57)が8日、カリフォルニア州インディオで公演を行った。

公演では騒動についての言及が期待されたが、Palm Spring Desert Sunによると、ロックは「僕は大丈夫だ。ショーはやるけど、支払われるまであのことは語らないよ。生活は順調だ。耳も聞こえるようになった」と語ったという。先月のボストンでの公演に続き、詳細を語ることは避けた。

先月27日の第94回アカデミー賞授賞式でプレゼンターを務めたロックは、ウィル・スミスの妻で女優のジェイダ・ピンケット・スミス(50)の坊主頭をからかい、「ジェイダ、愛してるよ。『GIジェーン2』を見るのが待ちきれないな」とジョークを飛ばした。ジェイダは自己免疫疾患による脱毛症を公表しているが、このジョークにスミスが憤慨し、ステージに上がってロックに平手打ちを食らわせた。その模様は一部始終が生中継された。

授賞式ではその後、主演男優賞を受賞したスミスがスピーチで、賞主催者に向けて自身の行動を謝罪。式の翌日にはロックにも謝罪し、インスタグラム上で「私をジョークのネタにするのは仕事の一部だととらえているが、ジェイダの健康状態を笑い飛ばすのは私には耐えられず、感情的に反応してしまった。クリス、君に公に謝罪したい」とコメントした。

今月8日には、映画芸術科学アカデミーがスミスに対し、今後10年間、アカデミー賞授賞式を含むアカデミー主催の全イベントへの出席禁止処分を決定した。スミスは、PageSixに宛てた声明で、処分を受け入れると表明している。

ロックの「支払われるまで」発言が、騒動に関するインタビュー番組のために、発言を差し控えることを意味しているのか、ウィル・スミスに対する民事訴訟の可能性を案に示したのものかなど、真意は不明だ。ただし、授賞式のプロデューサーのウィル・パッカー(Will Packer)氏は、授賞式の舞台裏でロサンゼルス警察が逮捕の準備をしていたが、ロックがこれを否定したと明かしている。

アカデミー賞でのビンタ騒動の後、ロックの「Ego Death World Tour」の2022年公演チケットの売り上げは急上昇している。ロックの弟でコメディアンのトニー・ロック(47)は「僕なら叩かせない」などとビンタ騒動に言及し、スミスの謝罪も受け入れないとしているが、当事者のクリス・ロックは未だ騒動について自身の見解を述べていない。先月末、騒動以来初の公の場となったボストンのウィルバー・シアターでの公演では「あの出来事についてまだ心の整理がついていない。そのうち話すときが来ると思う。真面目な話かもしれない。面白おかしい話かもしれない。でも今はちょっとしたジョークを話すことにする」と語るにとどまった。

ロック弟 ウィル・スミスのアカデミー賞剥奪を

もう一人の弟、俳優のケニー・ロック(42)も、兄トニーと同じく、スミスの謝罪は受け入れられないと話した。

4日に掲載されたロサンゼルスタイムズの取材に答えたケニーは、最初は演技かと思ったが、席に戻ったウィル・スミスが「Fワード」を叫ぶのを見て、本物だと理解したと説明。以来、問題の映像を何度も見返していると明かし、見れば見るほど「すり減らされる」と心境を語った。

「兄は彼を脅かしていなかった」にも関わらず、「あの瞬間、兄への敬意を失っていた。ショーを視聴している何百万人もの前でばかにした」と非難。アカデミーに対して、賞の剥奪やイベントの参加禁止を含む、厳しい処分を求めた。

健康問題をネタにしたクリス・ロックを非難する声も多いが、「ジョークは愉快だった。すごく面白かったわけではないが、彼女が脱毛症と知っていたならば、ジョークにしなかっただろう」と、兄を擁護した。

受賞スピーチでクリス・ロックに謝罪をしていたならば「違って見ていたかもしれない」と述べつつ、ウィル・スミスの謝罪は受け入れられないと主張。「本心だと思わない」と述べ「彼の広報担当者や、彼の下で働いている連中がそうするようにアドバイスしたんだと思う」と語った。

さらに「彼は追い出されるべきだった」と主催側の対応を批判。「彼らは責任を問われるべきだ。彼が壇上に上がって、私の兄にやりたい放題できたかもせしれない。彼がやったことよりも、はるかにひどいことかもしれない」と語った。

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