「刑務所行き信じられない」トランプ氏の”重大発表”に議事堂襲撃犯が悔恨

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「NFTセールスマンのために刑務所に行くなんて信じられない」

議事堂襲撃事件に加わり、有罪となったアンティメ・ジョセフ・ジオネット被告は、15日のツイートでトランプ氏のために犯罪まで犯した自分に後悔を滲ませた。

前日に「重大発表」予告をしていたトランプ氏はこの日、Truth Socialの投稿で、自分のイラストが描かれた「NFTトレカコレクション」の発売を発表した。先月の大統領選への出馬宣言以来、主だった活動のなかったトランプ氏からどんな発言が飛び出すか注目されていたが、単なるセールスの告知だったことにファンから失望を示す投稿が相次いだ。

ベイクド・アラスカ」のニックネームで知られるジオネット被告は、昨年1月6日、トランプ支持者らとともに議事堂内部に押し入った。内部から30分間にわたってライブ配信を行い、ナンシー・ペロシ下院議長を含む複数の議員の部屋に侵入した。

事件から10日後に身柄を拘束され、「議事堂内でパレード、デモ、ピケをした罪」で起訴された。今年7月に有罪を認め、来年1月に刑に関する審問を控えていると報じられている。刑期は禁錮6ヶ月になる可能性があるという。事件当時、トランプ氏に傾倒し、極右活動家になった経緯などが詳細に報じられ、話題になった。

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これとは別の投稿でも、ジオネット被告は「われわれみんなが待っていた重大発表は、トランプトレーディングカードだったのか…」と失望を表明。「その間、Ye(カニエ・ウェスト)は聖書を説いて、議事堂襲撃の犠牲者たちを擁護している。これこそがトランプが2024年に勝てない理由だ」と、先月出馬の意向を表明したラッパーのカニエ・ウェスト氏に鞍替えする可能性を示唆した。

先月15日の「重大発表」で出馬を宣言したトランプ氏だが、NFTトレカの発表直前に結果が公開されたクイニピアック大学による世論調査では、有権者の59%が、トランプ氏に否定的な意見を持っていると回答。過去7年で最低の結果を記録した。