NYスーパー銃乱射事件 警察係員が通報者の電話をガチャ切り?

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先月14日にニューヨーク州バッファローの食料品店で起きた銃乱射事件に関して、店の従業員から通報を受けた警察の通信司令係が解雇されたことがわかった。ニューヨークタイムズが伝えた。

係員の名前は明らかにされていない。エリー郡のピーター・アンダーソン報道官は、係員は懲戒聴聞会で解雇されたとしている。同郡で8年間務めた人物で、不適切な通報の処理による調査を受け、事件から二日後の5月16日から休職していたという。

調査は、食料品店の従業員でアシスタント・オフィス・マネージャーのラティシャ・ロジャースさんが地元メディアに話した内容が発端になった。

事件発生時、店内に隠れていたロジャースさんは、911(緊急通報用電話番号)に電話をかけ、犯人に気付かれないよう小声で助けを求めたが、係員は逆に非難したという。

ロジャースさんによると、係員は電話口で「なぜひそひそ話すの?ささやく必要はない」と怒鳴ったといい、「男が店内にいる。発砲している。命の危険におびえている。男に聞かれたくない。助けをよこしてくれる?」と話すと、怒って電話を切ったという。

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先月行われた記者会見で、エリー郡CEOのマーク・ポロンカルズ氏は、通報の処理について「全くゆるされない」と述べていた。なお、現時点で通話記録は公開されていない。

事件では、10人が死亡、3人が負傷した。黒人居住者が大半を占める地域の店が狙われ、犠牲者のうち11人が黒人だった。発砲したペイトン・ジェンドロン(Payton Gendron)(18)被告は、バッファロー当局によって、殺人罪と殺人未遂罪で起訴されたほか、先週、エリー郡大陪審によってド国内テロや殺人罪など25件の罪で起訴された。