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ギレーヌ・マクスウェル 悪名高いブルックリン拘置所へ移送 初公判は14日

ジェフリー・エプスタイン被告による未成年者への性的虐待を手助けしたとして、2日に逮捕、起訴されたギレーヌ・マクスウェル被告に関し、ニューヨーク南部地区地方裁判所のアリソン・ネイサン判事は、初公判を14日に開くことを決定した。ニューヨークポスト紙が報じた。新型コロナウイルスの影響により、公判はビデオ会議で実施する。

マクスウェル被告は、未成年者への性的虐待に関連する4件の罪と2件の偽証の罪に問われている。ニューハンプシャー州で身柄を拘束された同氏は、月曜日にブルックリンにある拘置所、メトロポリタン・ディテンション・センターに移送されたと報じられていた。初公判では、罪状認否と保釈を巡る審問が行われる。

検察は、マクスウェル被告が捜査を逃れようとし、郵便に偽の名前を使用していたほか、15の銀行間で数百万ドルの資金を移動していたことから、逃亡の危険が極めて高いと主張している。マクスウェル被告は少なくとも3カ国のパスポートを保有しているという。

豪華な生活から一転、過酷な環境へ

拘置所の元所長、キャメロン・リンジー氏(Cameron Lindsay)は、マクスウェル被告には厳しい体験が待っていると語る。

リンジー氏はロイター通信に「マクスウェルのような生活から突然、身体検査を受け、人々に体腔を調べられるような状況になるのだ」と述べ、「過酷な体験だ」と語った。

同氏はまた「拘置所職員は、マクスウェルを3m x 3.7mの房に1人で入れるか、別の収監者と一緒に収容するかよく考えなければならない」と指摘。同房者は、ジェフリー・エプスタイン被告に続いてマクスウェル被告が自殺をするのを防ぐのに役立つが、マクスウェル被告が他の囚人から標的にされる危険もあるのだという。マクスウェル被告の知名度や罪状の性質からして、同氏を傷つけることは「名誉の勲章」になると語った。

少女らを性的目的で人身取引を行なった罪などで起訴されたエプスタイン被告は、昨年8月、マンハッタンの勾留施設で意識不明の状態で発見され、搬送先の病院で死亡が確認された。死亡時、看守が見回りを怠り、監視カメラが作動していなかった。ニューヨーク市検視局は自殺と断定したが、親族側の依頼で検視に立ち会った元監察医が絞殺の可能性を指摘するなど、他殺説が出回った。

リンジー氏によると、マクスウェル被告にはTシャツ一枚とベーシックな衣類、薄いマットレスと枕、ブランケットが支給される。宗教的なメダルやバイブルの持ち込みは許可されるという。

同センターは、刑務所局の職員の間で、問題の施設として知られているという。昨年1月には、停電が起きた後、囚人らを電気と暖房のない非人道的な状況で過ごさせていたとして、集団訴訟を起こされた。またニューヨークで新型コロナウイルスの感染拡大が始まった3月、判事は、同施設の過密な状況とウイルスの蔓延を恐れ、被告らの移送を拒否している。

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