「バービー」の米公式ツイッターアカウントが、原爆をジョークにしていると日本で非難が殺到したことを巡り、米国のワーナー・ブラザース・フィルム・グループは31日、「配慮に欠けた」反応だったとして、メディア宛の声明で謝罪を発表した。
北米では21日、原発の父を描いたクリストファー・ノーラン監督の伝記映画「オッぺンハイマー」と、若手の実力派グレタ・ガーウィグ監督の実写版「バービー」が同時に封切られ、2本で史上4番目の興行収入を記録した。
2本のタイトルを組み合わせた造語「バーベンハイマー」(Barbenheimer)は、ファンが両作品を盛り上げるため、公開週に劇場をハシゴして作品を鑑賞しようとSNSで呼びかけたことで、ムーブメントとなった。
ネットでは、両作品をコラージュした非公式のポスターやミームが投稿され、Tシャツやバナーなどの関連商品も販売されるなど、社会現象化した。
Barbenheimer poster art by @SteveReevesArt pic.twitter.com/75ompodFPJ
— DiscussingFilm (@DiscussingFilm) July 11, 2023
バービーの公式アカウントは、両作品の大ヒットを祝い、原爆のキノコ雲や世紀末的な風景をコラージュしたミームに「忘れられない夏になるわ(キス&ハートの絵文字)」「ケンがスタイリングしたのよ」「私たちはいつもピンクのことを考えてる」などのコメントを投稿していた。(一部は削除されている)
We're always thinking PINK 💞
— Barbie Movie (@barbiethemovie) July 21, 2023
日本で、原爆投下を軽視しているとの非難を受け、ワーナー・ブラザース・ジャパンは、バーベンハイマーは同社による「公式の活動」ではないとした上で、SNSに対する反応は「極めて遺憾」だとして、謝罪。米国本社に適切な対応を求めていた。
— 映画『バービー』公式 (@BarbieMovie_jp) July 31, 2023
米での報道は?
米国メディアでも、日本人からの批判やボイコット運動(#NoBarbenheimer)、ワーナーの謝罪が相次いで報じられた。