ありがとう「コンフォート」海軍病院船ニューヨークを出港

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海軍病院船コンフォート(USNS Comfort)が、約1カ月間の任務を終え、マンハッタンから母港のバージニア州ノーフォーク向けて出港した。

コンフォートは、ニューヨーク市の医療システムの負担を削減するため、州の要請を受けて派遣され、30日にマンハッタンに入港した。
当初、新型コロナ感染者以外の患者の対応にあたる予定だったが、州の要望により、4月6日より感染者の受け入れを開始した。

NBCニュースによると、病床1000床を備えるコンフォートで治療を行った患者数は182人だった。海軍の広報担当者は「コンフォートの出発は、米国で最も被害が大きい都市で、ウイルスの拡散が緩和したという、ささやかな進歩であり、歓迎すべき兆候だ。」と語っている。バージニア州に戻った後は、別の任務へと派遣される予定だという。

市保健局によると、30日の累計感染者数は16万2,212人、死者数は1万2,571(推定5,295人を除く)となっている。

コンフォートは、2001年の米同時多発テロ事件の発生時、ファーストレスポンダーの救援のためマンハッタンに派遣された。

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AP通信によると、カリフォルニア州にも病院船「マーシー」(Mercy)が派遣され、これまでに70人の新型コロナ以外の患者の治療を行った。 米連邦緊急事態管理局(FEMA)は、マーシーの任務にかかる費用は750万ドル(約8億円)と試算している。