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ゼレンスキー大統領 暗殺を3度回避か

ロシア軍の侵攻に対し、激しく抗戦しているウクライナのゼレンスキー大統領だが、24日の戦闘開始以来、少なくとも3回、暗殺の危機に直面していたことが分かった。英紙タイムズが報じた

同紙によると、暗殺計画は、民間軍事組織「ワグナー・グループ」(Wagner Group)と、チェチェン共和国の特殊部隊によって企てられたという。

ワグナー・グループは、ロシアの退役軍人を中心とした傭兵で構成された民間武装組織。オリガルヒのエフゲニー・プリゴジン氏が所有すると言われている。タイムズによると、3回のうち2回の暗殺計画は、同グループによるものだったという。

一部では、現在、400人以上のワグナー・グループの工作員が、首都キエフに潜入していると報じられている。

外交筋はタイムズに、暗殺が成功したとしても、ロシア側は直接の関与を否定するだろうと述べつつ、国家元首の首を取るのは「(グループにとって)これまでで最大の使命」と述べ、今回の戦争とロシアの統治政策にも重大な影響を与えるだろうと語った。

チェチェンの特殊部隊による計画は、26日に失敗に終わった。同紙によると、工作員は目標地の首都キエフに到達することなく、郊外で殺害されたという。

ウクライナ国家安全保障・国防会議のオレクシー・ダニーロフ書記は1日、テレグラムへの投稿で、「血なまぐさい戦いを求めていないロシア連邦保安局(FSB)から情報を入手した」とソースを明かし、この情報をもとに「カディロフの精鋭集団は、壊滅させられた」と説明している。

ワグナー・グループの情報筋はタイムズに、ゼレンスキー氏の護衛が暗殺計画に関する情報を入手していたことについて、「薄気味悪い」と語っている。

なお、ゼレンスキー氏は25日のビデオ会見で、ロシアの工作部隊が首都キエフに侵入したと説明。自身を「第一の標的に定めた」と明らかにした上で、ロシアの目的は、国家元首の失脚で、政府転覆だと語っていた。

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