大統領経験者として初めて刑事訴追されたトランプ前大統領。4日にマンハッタン地区検察に出頭し、その後行われた罪状認否で無罪を主張した。
こうした歴史的瞬間から一儲けしようと、米国のマーケットプレイスでは、商機に敏感なセラーたちによるトランプ氏の逮捕をテーマにしたグッズが大量に出回っている。
Etsyには、架空のトランプ氏のマグショットをプリントしたTシャツが15ドル~25ドルほどの価格帯で数多く販売されている。
デザインは、「Not Guilty(無罪)」、「レジェンド」、「Free Trump(トランプを釈放せよ)」など、トランプ支持派へ向けたロゴが加えられたものがある一方、有罪を主張するデザインもあるなど様々。ベテランセラーもいるが、累計販売件数が0件のセラーなど、新規参入組も複数見受けられる。
どれほどの売れ行きか不明だが、Ebayにも同様のデザインのTシャツが多数出品されている。
本家も参戦
さらにご本家、トランプ氏の選挙チームもこれを資金集めの好機と捉え、「公式マグショットTシャツ」を4日から販売スタートしている。
Order your Official Trump Mugshot T-Shirt TODAY!https://t.co/D8Voo3uS5X
— Team Trump (Text TRUMP to 88022) (@TeamTrump) April 4, 2023
こちらの価格は36ドルで(47ドル寄付すると無料で進呈される)、商品説明にはメイド・イン・USAと記してある。写真はどうやら大統領時代の政府のオフィシャル写真で、もちろんロゴは「Not Guilty」。管理番号は「45-47」と書かれ、次期大統領選への勝利の意欲も表明している。マグショットといえば、身長表の目盛りの前で撮られることで知られるが、Tシャツ画像もこれにならっている。ただし、本来6フィート3インチ(190cm)のところを、なぜか6フィート5インチ(195cm)とわずかにサバを読んでいる。
ちなみにトランプ氏は、屈辱的なマグショットの撮影は免れたと伝えられている。
ニューヨークタイムズによると、マグショットは本来、被告人が逃亡した際に発見するためのもので、本人の特定を助けるために警察や、時にはメディアに配布されるものだという。当局者は同紙の事前取材に、トランプ氏の画像は一般的に入手が可能であるため、必要ないとの考えを示していた。
訴追が資金集めには寄与していることは確かなようだ。Tシャツに加え、トランプ陣営の元顧問、ジェイソン・ミラー氏は3日、トランプ氏が起訴されてから4日間で800万ドル(約10億円)の寄付が集まったと発表している。
President @realDonaldTrump raised another $1.1M today. This means that through today, four days after @ManhattanDA entered the latest phase of their Witch-Hunt, President Trump has raised over $8M. #MAGA 🇺🇸 https://t.co/Jh9XFscnse
— Jason Miller (@JasonMillerinDC) April 4, 2023