トランプ氏弾劾調査 ジュリアーニ氏 資料提出を拒否 議会召喚状に応じず

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トランプ大統領の弁護士をつとめるルディ・ジュリアーニ元ニューヨーク市長は15日、大統領の弾劾調査を行う下院3委員会に対し、召喚状に応じない意向を伝えた。

下院情報特別委員会は9月30日、外交委員会と監視・政府改革委員会と連名で召喚状を送付。ウクライナ疑惑に関する資料の提出を求めていた。

ジュリアーニ氏の代理人のジョン・セール氏は書簡で、弾劾調査を「憲法違反で根拠に乏しく、非合法的」と述べ、ホワイトハウスが調査への協力拒否を示した書簡の立場を採用すると説明した。

加えて、召喚状は「広汎かつ極端、負担である」「合理的な調査範囲を超えている」と非難。また、要求されている資料は、弁護士とクライアント間の秘密保持特権によって保護されると見解を示した。

委員会は30日、ジュリアーニ氏に対する召喚状で、トランプ政権によるウクライナへの選挙介入の働きかけの範囲を究明するために、テキストメッセージや通話記録など、すべての資料の提出を10月15日にまでに提出するよう要求。召喚状に従わない場合は弾劾調査に対する妨害の証拠となり、不利な推定として使用されると伝えていた。

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この前日29日、ジュリアーニ氏はABCの報道番組で、情報特別委員会のアダム・シフ委員長には協力しない、と述べていた。