トランプ氏 元妻の追悼メールで寄付呼びかけ?

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元妻イヴァナさんの訃報を受けたトランプ前大統領。支援者らにメールで追悼文を発表したが、これに寄付を呼びかけるボタンがついていると話題になっている。

イヴァナさん(73歳)は14日、アッパーイーストサイドにある自宅で死亡した。ABCニュースは、午後12時30分頃、心肺停止の通報を受けて救急隊員がマンハッタンのアッパー・イーストサイドにある自宅に駆けつけたが、その場で死亡が確認されたと伝えている。

さらに同局は、捜査関係者の話として、イヴァナさんは階段の下で意識不明の状態で見つかっており、現在、階段から転落した可能性について調べを進めているとも報じている。

イヴァナさんは、トランプ氏の最初の妻で1977年から1992年まで生活をともにした。

現在SNSにシェアされているメールは、トランプ氏の政治活動委員会「SAVE AMERICA」を通じて配信されたもので、トランプ氏がTruth Socialに投稿した追悼文のスクリーンショットの下に、ちゃっかりと寄付を呼びかけるボタンが表示されている。

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ベテランジャーナリスト、アンドレア・ミッチェル氏は、「これで資金調達しようとしている」と、コメントをつけてメールのスクリーンショットをツイッターに投稿。「トランプに反対する共和党」という名のアカウントは「ドナルド・トランプは元妻の死で資金集めをしている。落ちるところ底なしだ」と、呆れた感想をつけてシェアした。このほか「神様、間違った方のトランプをお連れになった」と落胆するユーザーや、「トランプはグールだ(食屍鬼の意)」「イヴァナがまた冒涜された」といったコメント、元妻の死を口実にして、ファミリービジネスの捜査に関連して求められている証言の日程を遅らせるつもりだろう、と勘繰る声も寄せられている。

この一方で、「テンプレートで、意図的につけたのではない」と擁護する声や「MSNBCのホストは、資金集めのリンクは標準でメールのフッターについていることを知っているが、リベラルの記者だから、そんなことは気にしないのだ」と、ミッチェル氏を攻撃するコメントも投稿されている。

意図的にせよ、トランプ氏に関しては驚くべき話でもないだろう。

1999年に93歳で他界した父フレッド氏の葬儀で、大勢の有力者らを前に追悼の辞を述べたトランプ氏は、「人生でもっとも辛い日だった」と切り出す一方で、訃報を知ったのは、ニューヨークタイムズの表紙に掲載された自身の開発プロジェクトの成功を伝えた記事を読んだ直後だったと説明。その後、自分のことばかりを話し出したと伝えられている