トランプ政権時代、ホワイトハウスの大統領居住部分で、トレイつまりが繰り返し発生し、修理人がたびたび呼ばれたという。Axiosが、ニューヨークタイムズの記者、マギー・ヘイバーマン氏の新著「Confidence Man」の内容を元に伝えた。
トイレつまりの原因はプリント用紙だったといい、スタッフらはトランプ大統領が流しているに違いないと考えていたという。
ヘイバーマン氏は10日、CNNに出演した際にもこの件に言及。「エンジニアが修理のためにやってこなくてはならず、彼らがみつけたのは、湿ったプリント用紙の塊だった」と説明。流されていたのは、ノートやポストイットなど様々で、「定期的」に発生していたと話した。
“I learned that staff in the White House residence would periodically find the toilet clogged … and what the engineer would find would be wads of … either notes or some other piece of paper that, you know, they believe [Trump] had thrown down the toilet.” – @maggieNYT pic.twitter.com/izJ53mD50S
— New Day (@NewDay) February 10, 2022
大統領の公務に関する記録は、大統領記録法に基づき、国立公文書館(NARA)に引き渡すことが義務付けられているが、トランプ氏は習慣的に資料を破くことがあったという。NARAは、資料の中に、ホワイトハウスのスタッフがテープでつなぎ合わせたものがあるほか、トランプ政権終了時に回収された資料に、破かれたままのものもあると明かしている。
トランプ政権の資料の扱いを巡っては、新たに問題が浮上している。
ワシントンポスト紙は7日、NARAが先月、トランプ氏が暮らすマールアラーゴから、15箱分の資料とその他のアイテムを回収したと報じた。
トランプ氏の側近らは悪意はないと主張。回収された資料は「世界の指導者からの記念品や贈り物、手紙」だと説明している。前任のオバマ元大統領の手紙のほか、トランプ氏が「ラブレター」と呼んだ、北朝鮮のキム・ジョンウン(金正恩)総書記からの文書も含まれているという。
ただし、ニューヨークタイムズは9日、この中から国家機密に関する資料が見つかり、NARAが司法省に報告したと報じている。
トイレの件について、トランプ氏は10日に発表した声明で「もう一つのフェイクストーリー」と否定。「不正確で、ほとんどが架空話の本に注目を集めるために、記者が単純にでっち上げた」と主張している。