ラッパーFalz「This Is America」ナイジェリア版がバイラルに

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米国の銃暴力や人種差別を歌うチャイルディッシュ・ガンビーノ(Childish Gambino)こと、ドナルド・グローバー(Donald Glover)の大ヒットソング「ディス・イズ・アメリカ」(This Is America)のナイジュリア版「ディス・イズ・ナイジェリア」(This is Nigeria)がソーシャルメディア上で大きな話題となっている。

英語と西アフリカの言葉を交えた歌詞とパフォーマンスは、ラッパーのファルツ(Falz)こと、フォラーリン・ファラーナ(Folarin Falana)さんによるもので、現在ナイジュリアで起きている社会問題を鋭く描いている。

NPRによると、ファラーナさんの父は、ナイジェリアでは弁護士で人権活動家として多くの人に知られている。ファラーナさんは亡くなった父親の影響を強く受けており、これまでにも社会風刺の歌をリリースしてきた。

多くの社会風刺を盛り込んだMV

ミュージックビデオには、蔓延する薬物中毒や、長引く不況、政府の汚職、警察による暴力、詐欺や性の搾取を行う司祭、イスラム過激派組織「ボコ・ハラム」による少女誘拐、電気の供給不足、インターネット詐欺などナイジュリアが抱える問題を描き、「新たなリーダーシップ」を求める強いメッセージが発せられている。

CNNによると、World Poverty Clockの調査では、ナイジュリアの人口1億8千万人のうち、40%の8,200万人が、極端な貧困層とされている。

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1週間で300万回再生

5月25日に初めて公開されたビデオは、YouTubeで300万回以上再生された(6月1日現在)。ツイッター上でも#ThisIsNigeriaのハッシュタグがつけられソーシャルメディアでも話題となっている。
ラッパーのDiddyこと、ショーン・コムズ(Sean Combs)氏がインスタグラムでシェアした動画は200万回以上再生されている。

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