バーナード女子大生殺害 逃走の少年を発見。捜査の焦点はDNA鑑定に

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バーナード大学に通うテッサ・メジャーズ(Tessa Majors)さんが12月11日に学校近くの公園で刺殺された事件に関し、少年から採取したDNAが捜査の焦点となっている。

ニューヨーク市警察は26日、3人目の捜査対象で、逃走していた14歳の少年の居場所を突き止めた。ロドニー・ハリソン(Rodney Harrison)刑事長がツイッターで報告した。その後ハリソン氏は、少年の身柄を一時拘束したのち、釈放したと発表。調査の全過程で、少年の代理人が同席したと述べている。

ニューヨークタイムズによると、ハリソン氏は27日、マンハッタンの判事から、同少年から法医学証拠を得るよう命令を受けたと述べた。医学証拠の検査には3~7日間を要するとし、その間、少年を監視していると加え、再び逃走する恐れがないことを強調した。

同紙に対して捜査関係者は、3人の容疑者への検察の訴追を可能とするDNAの鑑定が頼りになっていると語った。ある関係者は、捜査員が、少年らから得た衣服の一部と同様に、殺害されたメジャーズさんの口と当日身につけていた衣服を検査にかけていると語っている。

殺害されたメジャーズさんは12月11日の夜、アッパーマンハッタンにあるモーニングサイドパークにいるところを、3人の少年に襲われ、刃物で刺された。

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事件の翌日、警察は13歳の少年を逮捕、第二級殺人の罪などで起訴した。その翌日には、14歳の別の少年の聴取を試みたが、少年は弁護士の立会いを求め、証言を拒否したという。

今回一時拘束された少年は、16日に警察との面会を行う予定だったが、警察署に向かう途中に車から飛び出して逃走した。警察は少年の写真を公開し、情報を求めていた。警察は同少年がナイフで刺した人物と見ている。

26日、少年はブロンクスにある家族の家にいたという。

少年は、弁護士のアドバイスに従い、捜査員の質問に対して一切答えなかったという。警察はこれまで、メジャーズさんは抵抗を試み、犯人の指に噛み付いたと発表している。捜査当局は、少年の家族が、手の傷跡が消えるまで、少年をかくまおうとしていた可能性があると考えているという。