ショーン・ペン 徒歩でウクライナ脱出

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米オスカー受賞俳優ショーン・ペン(61)は先月28日、ウクライナを出て、ポーランド入りしたことを明らかにした。

Viceスタジオと共同で、ウクライナとロシア間の紛争に関するドキュメンタリーを制作しており、ロシア軍の侵攻が始まる前から現地入りしていたと報じられていた。

ツイッターで、途中で車を乗り捨て、同僚と何マイルも歩いて、ポーランドの国境にたどり着いたと説明。国外に向かう車が渋滞する写真と共に「大半は女性と子どもたちが乗っており、荷物を持っている様子は見られなかった。車だけが価値のある所持品だった」と、市民が着の身着のままで避難する様子を語った。

ウクライナ政府は先月24日、「ロシアの侵攻に関する真実を世界に伝えるため、ドキュメンタリー監督としてキエフを訪問している」と説明し、ショーン・ペンの「勇気」に対する感謝を述べた。

同氏は、昨年11月にもウクライナ入りしており、アゾフ軍の兵士への取材を行ったという。今回の訪問中は、ゼレンスキー大統領や、アレキサンダー・ロドニャンスキー大統領顧問と対談したり、記者会見に参加したりする様子がSNSに投稿されている。

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侵攻開始から3日目には、「残忍な過ちによって、既に多くの命が奪われ、心を痛めている、もしプーチンが妥協しなければ、人類にとって最悪な過ちを犯すだろう」とツイート。ロシアを非難すると共に、米国のさらなる協力を求めた。また、ゼレンスキー氏とウクライナの人々について、「勇気と行動規範の歴史的な象徴」だと称賛している。

なおショーン・ペンは過去に、殺害されたサウジアラビアのジャーナリスト、ジャマル・カショギ氏や、メキシコの麻薬王「エル・チャポ」ことホワキン・グスマンのドキュメンタリーを作成している。