富豪ベゾス氏のメガヨットが巨大すぎる、コンテナ埠頭に停泊させられてしまう

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アマゾン創業者ジェフ・ベゾス氏が所有するスーパーヨットがフロリダ州に寄港したが、船体が大きすぎるとして、他のヨットと異なる船着場に停泊させられているという。

「コル号」(マオリ語で、新たな門出や成長、平和を意味する)と名付けられたメガヨットは、全長約125メートル。3つのマストに、3つのデッキ、スイミングプールなどが備えられている。建造費は約5億ドル(約730億円)と伝えられている。

ニューヨークタイムズによると、船は先月22日にフロリダに寄港し、現在石油タンカーやコンテナ船の船着場「ポート・エバーグレーズ」に停泊している。広報担当者はその理由について、「サイズと海港に停泊可の場所があったため」と回答した。ちなみに使用料は1日あたり、約310ドル(4.5万円)だという。

船はオランダで建造された。ロッテルダムの市長は当初、メガヨットを通過させるため、築95年の歴史的建造物「コーニングスハーフェン橋」(通称デ・ヘフ橋)をいったん解体することに合意していたが、住民は猛反発。船はマストを装着しない状態で曳航され、別の場所で取り付けられた。

船首に付けられた木造の船首像は、ベゾス氏の婚約者ローレン・サンチェス氏に非常に良く似ていることから、ガールフレンドをモデルに作られたと噂されていたが、サンチェス氏はそれを否定している。Vogueのインタビューで、像はベゾス氏のお気に入りの北欧神話の女神「フレイヤ」だと明かし、もし像が自分だったら、もっと胸が大きいだろうと語っている。

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ベゾス氏は気候変動危機対策として、自身が創設した基金を通じて、10年間で100億ドルを寄付すると発表しているが、専門家はスーパーヨットは多量の温室効果ガスを排出すると指摘している。ニューヨークポスト紙によると、コル号の二酸化炭素排出量は年間7,154トンで、米国人1人あたりの排出量の447倍に相当するという。

なおベゾス氏は先月、アマゾンの創業地シアトルからマイアミに移住する計画を明らかにした。同氏は、ビリオネアの隠れ家「インディアン・クリーク」に2軒の物件(合計1億4,700万ドル)を購入したと伝えられている。